もくじ

1.アスパルテームとは

2.アスパルテームが含まれる主な食品

3.アスパルテームの安全性について

4.そもそも人工甘味料とはどのようなものなのか

5.人工甘味料のメリット

6.人工甘味料のリスク

7.人工甘味料の1日あたりの摂取量目安

まとめ

アスパルテームとは

スーパーの清涼飲料水コーナー

アスパルテームは人工甘味料のひとつで、日本だけではなく世界各国で使用されています。アスパルテームについて、組成や砂糖と比べた甘味の強さ、用途などを解説します。

 

アスパルテームは人工甘味料

アスパルテーム(Aspartame)とは、砂糖の代替品として食品や飲料に使用されている人工甘味料のことです。白い結晶性の粉末で、見た目は砂糖とあまり変わりません。人工甘味料には数多くの種類がありますが、アスパルテームは一般の方でも聞きなじみがあるのではないでしょうか。

アスパルテームの化学名は「L-α-アスパルチル-L-フェニルアラニンメチルエステル」で、アスパラギン酸とフェニルアラニンという、2種類のアミノ酸を結合させてつくられています。

食品衛生法にもとづき、アスパルテームは1983年に国内食品添加物に指定されました。また、アメリカやヨーロッパ、アジア、アフリカ、オセアニアなどの国々でも、アスパルテームは盛んに使用されています。

参考:アスパルテームについて|厚生労働省

 

アスパルテームの特徴

アスパルテームの特徴は、甘味が強いところです。アスパルテームの甘さは砂糖の約200倍とされており、少量の使用でもしっかりと甘味を感じられます。

アスパルテームのカロリーは1g当たり4kcalで、砂糖のカロリーとほぼ同等です。ただし、同じ程度の甘味を出そうとすると、アスパルテームの使用量は砂糖の約200分の1で済みます。使用量を抑えられるため、アスパルテームを使った食品はカロリーを抑えられるというわけです。

「カロリーオフ」「糖質オフ」とうたわれた食品の多くには、アスパルテームが使用されています。また、医薬品の苦味を抑えて飲みやすくするためにも、甘味の強いアスパルテームが使用されています。

アスパルテームが含まれる主な食品

海外にコーラ缶

2024年3月時点で販売されている、アスパルテームが含まれる食品を紹介します。炭酸飲料や粉末飲料、菓子類など、多くの食品にアスパルテームが含まれています。

 

炭酸飲料

身近な炭酸飲料には、アスパルテームを使用したものが多く見られます。従来の炭酸飲料には、砂糖やでんぷん由来の糖質系甘味料が使われていました。しかし近年の炭酸飲料には、アスパルテームをはじめとする人工甘味料が広く普及しています。

アスパルテームが使用されている炭酸飲料として、例えば以下の製品があります。

 ● 「カルピスソーダ(R)」PET500ml(アサヒ飲料株式会社)

 ● ペプシ<生> BIG ZERO 600mlペット(サントリーホールディングス株式会社)

 ● コカ・コーラ プラス(日本コカ·コーラ株式会社)

 ● サイダー カロリーライト1500ml(イオントップバリュ株式会社)

アスパルテームでカロリーを抑えた炭酸飲料なら、しっかりした甘味を感じられるうえに、低カロリーまたはゼロカロリーです。ダイエット中でも罪悪感を持たずに飲みやすいでしょう。炭酸の爽快なのどごしも満足感を感じさせてくれますよ。

 

粉末飲料

粉末飲料とは、水に溶かして飲む目的で販売されている粉末状の食品のことです。インスタントのコーヒーや紅茶、カフェオレ、粉末ココア、スポーツ・ビタミン粉末飲料など、粉末飲料にはさまざまなラインアップがあります。

なお、粉末スープ、粉末しる粉、砂糖、 磨砕焙煎コーヒー豆、紅茶(葉)は、見た目こそ似ていても粉末飲料ではありません。

アスパルテームが使用されている製品を、以下に一部示しました。

 ● 「ブレンディ®」 スティック カフェオレ カロリーハーフ(味の素AGF株式会社)

 ● 「ブレンディ®」 スティック カフェオレ(味の素AGF株式会社)

 ● ネスレ ふわラテ 香るミルクティー 26P(ネスレ日本株式会社)

 ● ミルクココアカロリー1/4スティック5本(森永製菓株式会社)

味の素AGF株式会社の製品を2種類挙げていますが、カロリーハーフの方は砂糖を含まず人工甘味料のみで甘味を加えています。一方、もう1つの方には砂糖と人工甘味料の両方が含まれています。

2つの製品を飲み比べてみたところ、カロリーハーフの方がマイルドな味わいで、ミルクの風味を感じられました。ただし、意識しないと味わいの違いはほとんど分からないと思います。

 

乳酸菌飲料

乳酸菌飲料とは、牛乳などの乳製品を発酵させて甘味料や香料などを加えた飲み物のことです。乳酸菌やビフィズス菌などを加えている乳酸菌飲料もあり、整腸作用が期待できるとされています。

アスパルテームが使用されている乳酸菌飲料を、以下に一部示しました。

 ● 明治プロビオヨーグルトLG21ドリンクタイプ 低糖・低カロリー 112g(株式会社 明治)

 ● 「ゼロカルピス(R) PLUS カルシウム」PET500ml(アサヒ飲料株式会社)

乳酸菌飲料には、飲みやすさを重視して多くの砂糖を含んだものが少なくありません。健康のために乳酸菌飲料を飲みたい気持ちはあっても、カロリーをネックに感じている方もいるでしょう。

乳酸菌飲料の中でも「低糖」「低カロリー」をうたった製品の多くには、アスパルテームが使用されています。カロリーを気にするなら、アスパルテームを取り入れた乳酸菌飲料を適度に取り入れると良いでしょう。

 

飴・チョコレート・ガムなどの菓子類

飴やチョコレート、ゼリーや米菓、氷菓などの菓子類にも、アスパルテームが使用されています。特にガムについては、虫歯予防の目的で、砂糖の代わりにアスパルテームを使用するケースが増えてきました。詳しくは後述しますが、アスパルテームをはじめとする人工甘味料は、砂糖と比べると虫歯のリスクを抑えられます。

アスパルテームが使用されている菓子類を、一部以下に示しました。

 ● グリーンガム(株式会社ロッテ)

 ● キシリトールガム<ライムミント>(株式会社ロッテ)

 ● ゼロ(株式会社ロッテ)

 ● キシリッシュグミ クリスタルミント 48g(株式会社 明治)

 ● VC-3000のど飴 レモン(ノーベル製菓 株式会社)

アスパルテームを使った菓子類には、砂糖・糖類ゼロと記載があるものもあります。ただし、脂質が多いチョコレートのように、菓子類にはハイカロリーなものが少なくありません。ダイエットを意識している方は、食べ過ぎに注意しましょう。

 

機能性食品

機能性食品とは、健康の維持や増進に役立つとされている食品のことです。特定の栄養が強化された食品、コレステロールや血圧を抑えられる食品、糖の吸収をおだやかにする食品など、さまざまな目的の機能性食品が販売されています。

機能性食品は、保健機能食品と、健康食品(健康補助食品)に大きく分類されます。保健機能食品には、特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品、機能性表示食品があります。健康食品(健康補助食品)は、カプセル状、粒状、ドリンク状といった特別な形状で提供される一般食品を指します。

アスパルテームが使用されている機能性食品を、一部以下に示しました。

 ● アミノバイタル® プロ(味の素株式会社)

 ● マイクロダイエット ドリンクミックスパック(サニーヘルス株式会社)

 ● アミノバリュー サプリメントスタイル(大塚製薬株式会社)

アスパルテームの安全性について

研究室の風景

さまざまな食品に含まれるアスパルテームは、健康への影響を厳しく評価されたうえで、食品への使用を認められています。アスパルテームの安全性について、厚生労働省の認可や近年の研究結果などに触れつつ解説します。

 

厚生労働省により認可された人工甘味料

アスパルテームなどの食品添加物を含む食品は、厳格なルールにより安全性が確保されています。前述のとおり、アスパルテームは、1983年に厚生労働省に食品添加物としての認可を受けました。

厚生労働省に食品添加物として認可されるためには、食品安全委員会の評価を受け、ヒトが健康を損なう恐れがないと認められる必要があります。食品安全委員会は、食品に関するリスク評価を行い、各省庁に食品の安全性の確保に向けた施策を勧告する機関です。

また、食品添加物を安全に使用する目的で、各メーカーは純度や成分の規格、使用量などの基準を守らなくてはいけません。さらに、使用した食品添加物を、すべて表示することも義務付けられています。

 

フェニルケトン尿症者の方は注意

食品添加物としての認可を受けたアスパルテームですが、フェニルケトン尿症者の方にはおすすめできません。

フェニルケトン尿症者の方は、生まれつきフェニルアラニンを分解できません。フェニルアラニンが蓄積すると脳の発達に障害をきたすため、症状に悩まされている方は日頃から食事に気をつけて生活しています。

前述のとおり、アスパルテームはアスパラギン酸とフェニルアラニンの化合物であるため、フェニルケトン尿症者は摂取を控えなければいけません。そのため、アスパルテームを使用している食品については、フェニルケトン尿症者の方への情報提供を目的に「L-フェニルアラニン化合物」の表示が義務付けられています。

 

アスパルテームの安全性に関する研究

アスパルテームを含む人工甘味料の健康被害については、さまざまな報告があります。例えば、2013年には、日本アレルギー学会で人工甘味料によるアレルギー症例が報告されました。そのほか、発がん性や血糖値の上昇、知能低下、不眠症などのリスクも、アスパルテームの摂取により高まるといわれています。

ただし、人工甘味料の健康被害については、十分なデータが集まっていないのが実状です。人工甘味料のなかには2000年代になって登場したものもあり、研究者内でも意見は分かれています。

どのような成分でも、摂りすぎると健康に悪影響が生じます。厚生労働省により認可されている実績もあるので、過剰摂取に注意しつつ今後の研究結果を待つと良いでしょう。

そもそも人工甘味料とはどのようなものなのか

カラフルなお菓子

ここまで人工甘味料のアスパルテームについて解説してきましたが、そもそも人工甘味料とはどういったものなのでしょうか。甘味料における人工甘味料の位置づけや、アスパルテーム以外の人工甘味料について解説します。

 

人工甘味料の位置づけ

甘味料は、食品を甘くするために使用されるものです。甘味料は、糖質系甘味料と非糖質系甘味料に分類されます。

糖質系甘味料には、砂糖のほか、ブドウ糖や麦芽糖などのでんぷん由来のもの、ソルビトールやキシリトールなどの糖アルコールがあります。その他、ガラクトオリゴ糖や蜂蜜、乳糖、大豆オリゴ糖なども糖質系甘味料の仲間です。

非糖質系甘味料は、天然甘味料と人工甘味料に分類されます。非糖質系甘味には、「ステビア」という植物から抽出されたステビアや、甘草を原料とするグリチルリチン、ラカンカから得られるエキスなどがあります。人工甘味料は、化学合成で作られた甘味料です。人工甘味料には、アスパルテームのほか、サッカリンやネオテームなどがあります。

 

アスパルテーム以外の人工甘味料

アスパルテーム以外の主な人工甘味料として、以下が挙げられます。

 ● サッカリン

 ● ネオテーム

 ● スクラロース

 ● アセスルファムK

 ● アドバンテーム

それぞれの人工甘味料について、構造や甘味の強さ、用途などを解説します。

 

サッカリン

サッカリンは古くから存在する人工甘味料です。甘味が砂糖の200~700倍もありますが、カロリーはありません。

日本では、1901年からサッカリンが使用されてきました。サッカリン類には、「サッカリン」「サッカリンカルシウム」「サッカリンナトリウム」があり、卓上甘味料やソフトドリング、ガムなどに使用されています。

ラットによる実験で発がん性が確認されたことで、サッカリンは一時、使用が禁止されていました。ただし、調査が進むにつれ、ヒトの体では発がん性との関連が認められないとの見方が優勢となりました。近年、サッカリンは安全性に問題ないとして使用が認められています。

 

ネオテーム

ネオテームはアスパルテームの化学構造を変化させた甘味料です。砂糖の7,000~1万3,000倍もの甘味があるといわれる反面、カロリーはありません。ネオテームはアスパルテームと比較して、熱安定性や発酵耐性、保存安定性に優れています。高い安定性を理由に、ネオテームは、ソフトドリンクやガムなどに加え、焼き菓子にもよく使用されています。

アスパルテームと同じくネオテームもフェニルアラニンを含みますが、含有量が少ないため製品への警告表示は不要です。また、動物やヒトでの有害事象はないと考えられています。

 

スクラロース

スクラロースは、ショ糖の化学構造を変化させた合成甘味料です。スクラロースの甘味は砂糖の約600倍で、カロリーはありません。

イギリスで1976年に開発されたスクラロースは、日本では1999年に一般用甘味料として使用が認められました。熱や酸に強いことから、スクラロースは、焼き菓子や製パンなどへの利用に向いています。また、後味のないさっぱりした甘味は、幅広い食品に展開可能です。

スクラロースは、食品ごとに使用基準が設けられています。例えば、生菓子および、チューインガムを除く菓子については、1kgにつき1.8g以下に使用量を収めるよう規定されています。また、砂糖代替品として用いる場合は、1kgにつき12g以下に収めなくてはいけません。

 

アセスルファムK

アセスルファムK(アセスルファムカリウム)は、ドイツで開発された酢酸を原料とする人工甘味料です。

アセスルファムKは、砂糖の約200倍の甘さですっきりとした味わいが特徴です。用途は、飲料やガム、飴、漬物などで、主にアスパルテームをはじめとする他の甘味料と組み合わせて使われます。アセスルファムKを他の甘味量と組み合わせると、砂糖に近い味わいを感じられるためです。

アセスルファムKも、食品ごとに使用基準が設けられています。例えば、チューインガムを除くあん類菓子、生菓子については、1kgにつき2.5g以下に使用量を収めるよう規定されています。

 

アドバンテーム

アドバンテームはアスパルテームから作られた高甘味度甘味料で、砂糖の約1万4,000~4万8,000倍、アスパルテームの90~120倍に相当する甘味があります。非常に甘味が強いため、使用量はわずかで済みます。

主な用途は、飲料やデザート、ヨーグルト、菓子などです。苦みや雑味のないすっきりとした甘さのため、オレンジやグレープなどの果汁や、ミントのような風味を強める目的で使用されるケースもあります。なお、アドバンテームには、食品ごとの使用基準は設定されていません。

人工甘味料のメリット

お皿に顔

人工甘味料を使うメリットを解説します。人工甘味料を使った食品を食べると、カロリーを抑える以外に、血糖値の上昇や虫歯のリスクも抑えられると期待できます。

 

カロリーを抑えられる

人工甘味料は砂糖に比べて強い甘味があるため、少量の使用で砂糖と同じくらいの甘さを出しつつカロリーを抑えられます。ダイエット中の方でも、罪悪感を持たずに甘いものを食べられますよ。

カロリーを気にして「チョコレート一粒だけにしよう」「太るから砂糖が入っていない飲み物を選ぼう」などと考えると、ストレスがたまりませんか?人工甘味料を使った食品を食べてもよいという選択肢があれば、ダイエットを続けやすいでしょう。

 

血糖値の上昇を抑えられる

砂糖などの糖類と比べると、人工甘味料は血糖値の上昇を抑えられます。

体内に取り込まれた糖質はブドウ糖に分解され、血中の血糖値を上昇させます。血糖値が高い状態が続くと、さまざまな病気のリスクが上がるため危険です。また、食後に一時的に高血糖な状態になると、血糖値を抑えるためにインスリンが分泌され、眠気やだるさを感じるでしょう。

糖質が含まれていない人工甘味料なら、血糖値の上昇を抑えることが可能です。人工甘味料を適度に取り入れて、血糖値をコントロールしましょう。

 

虫歯になりにくい

プラーク(歯垢)に含まれる細菌が、食べかすの中に含まれる糖質を分解して酸を発生させると、虫歯が発生します。

虫歯の原因となるプラーク(歯垢)の形成や、酸を発生させる原因となる糖質は、虫歯予防にとって避けたい存在です。糖質が含まれない人工甘味料を使った食品を食べると、虫歯のリスクを抑えられます。

人工甘味料のリスク

体重計に乗る人

さまざまなメリットを見て、積極的に人工甘味料を摂取したいと考える方もいるかもしれません。しかし、人工甘味料の摂取量によっては、健康に影響が出る可能性もあります。人工甘味料のリスクを見ていきましょう。

 

甘味を感じにくくなる

アスパルテームなどの人工甘味料は、砂糖よりも強い甘味を感じさせます。常用すると、甘さを感じにくくなる恐れがあるので気をつけましょう。味覚が鈍くなると、より強い甘味を求めて甘いものの摂取量が増えてしまう可能性があります。特に、料理に人工甘味料を使うときは、砂糖と同じ感覚で使用してしまうと甘味が強すぎます。

また、カロリーを抑えられるからといって甘いものを食べる機会を増やした結果、習慣的に甘いものを求めるようになる方も少なくありません。

そもそも甘いものを食べる量を減らしたい方は、人工甘味料の使用自体を控えた方が良いでしょう。

 

食べ過ぎの原因になる

人工甘味料を使った食品は、食べ過ぎの原因になるという専門家もいます。「カロリーが低いために、つい多めに食べてしまう」人もいるかもしれませんが、単なる気持ちの問題で食べ過ぎるわけではないと、意識しておくと良いでしょう。特に、ダイエットを目的に人工甘味料を取り入れる場合は注意が必要です。

人工甘味料はカロリーが非常に少なく、食後の血糖値の上昇を防ぎます。しかし、満腹感が得られなければ脳はもっと食べたいと訴えかけ、結果的に余計に食べてしまう場合があります。

 

健康を害するおそれがある

前述のとおり、人工甘味料には血糖値の上昇を抑える効果が期待されています。その一方で、長期的な摂取により糖尿病のリスクが高まると警鐘を鳴らす専門家もいます。

現状では、人工甘味料の摂取と糖尿病を発症するリスクとの関連性は明確になっていません。例えば、人工甘味料を摂取したため糖尿病のリスクが上がったのではなく、糖尿病になりやすい生活習慣の方が人工甘味料を好んでいる可能性も考えられます。

人工甘味料が健康に及ぼす影響は、まだ不明な部分が多いといえるでしょう。

人工甘味料の1日あたりの摂取量目安

キッチンと量り

人工甘味料は安全性が認められた食品ですが、多量摂取は避けたほうが無難です。厚生労働省が公表する、20歳以上の成人を対象とした、人工甘味料の1日あたりの摂取許容量を以下に示しました。

人工甘味料1日あたりの摂取許容量(mg/人/日)                        
アスパルテーム2,344
アセスルファムK879
アドバンテーム293
サッカリン223
スクラロース879
ネオテーム59

※参考:令和元年度 マーケットバスケット方式による 甘味料の摂取量調査の結果について |厚生労働省

厚生労働省は、各人工甘味料について、年齢層別に推定される1日あたりの摂取量も算出しています。その結果、どの年齢層においても、推定される1日あたりの摂取量は、摂取許容量を大きく下回っていました。フェニルケトン尿症者の方は気をつける必要がありますが、普通に生活していれば過剰に人工甘味料の摂取を心配しなくても良いでしょう。

人工甘味料を適切に取り入れるには?

スプーンと甘味料

メリットもリスクもある人工甘味料と、上手くつき合うためのコツを解説します。日頃食べている食品の表示をよく確認したうえで、人工甘味料が含まれる食品の常用は控えましょう。

 

食品表示を確認する

普段食べている食品に人工甘味料がどの程度使用されているかを、食品表示で確認するようにしましょう。ただし、「人工甘味料」とは記載されていないので、人工甘味料の種類や表示ルールを把握しておくことがポイントです。例えば、アスパルテームを含む食品には「L-フェニルアラニン化合物を含む」旨の表示が必要とされています。

毎日どの程度の人工甘味料を摂取しているのか把握して、1日あたりの摂取許容量内に収めましょう。

 

常用するのは避ける

アスパルテームの安全性は認められているものの、長期間常用した場合の健康被害については明らかにされていません。

そのため、アスパルテームを含む人工甘味料を使用するときは、常用を避けた方が無難です。また、人工甘味料だけにこだわらず、カロリーや栄養、味のバランスを考えた食事を心がけましょう。

アスパルテームなどの人工甘味料は摂取量に注意!

様々な野菜

アスパルテームをはじめとする人工甘味料は、厚生労働省により安全な食品と認められています。カロリーを抑えられ甘い物を我慢しないで済むため、ダイエット目的で取り入れる人も増えています。

ただし、長期間習慣的に摂取した場合の健康被害については、明らかにされていません。そのため、人工甘味料を日常的に摂取するのは避けたほうが良いでしょう。カロリーや栄養、味のバランスを考えた食事を心がけることが、健康への近道です。

グリノは、野菜だけを使った無添加・低添加食品を開発、製造、販売する植物性冷凍食品ブランドです。忙しくても手軽に野菜が食べられる健康食を提供しているので、ぜひお試しください。

グリノ | 5pm Journal

 

【参考URL】

アスパルテーム|医薬|製品・サービス|AHS 味の素ヘルシーサプライ株式会社

アスパルテームについて|厚生労働省

アスパルテームとは。特徴や安全性についても詳しく解説 | Earth Family(アースファミリー)公式サイト

【食品添加物】炭酸飲料に含まれている甘味料って?知られざるメリットや種類について管理栄養士が解説 | ヨガジャーナルオンライン

アスパルテームを使用した商品のL-フェルニルアラニン含量について

食品別の規格基準(粉末清涼飲料) - 大阪検疫所食品監視課

乳酸菌飲料にはどのような種類がありますか? | 乳と乳製品のQ&A | 一般社団法人日本乳業協会

ガム|人工甘味料不使用で体に優しい人気のガムの市販おすすめランキング|ベストオイシー

好きになる栄養学

食品添加物 |厚生労働省

食品添加物 よくある質問(消費者向け)

ネオテームの L-フェニルアラニン化合物である旨の注意喚起について

人工甘味料アスパルテームとフェニルケトン尿症 – 登録販売者を支援する登録販売者.com

人工甘味料ってどうなの?

アステルパームについて(「食品安全情報」から抜粋・編集) 

人工甘味料は安全なもの?メリット・デメリットを知って正しく使おう! - 健康管理食ジョイント

アドバンテーム|製品|三栄源エフ・エフ・アイ 製品情報サイト

人工甘味料とは?種類や特徴からメリット・デメリット、注意点まで解説 - 食品 通販│パントリー&ラッキーオンラインショップ

令和元年度 マーケットバスケット方式による甘味料の摂取量調査の結果について

大阪府/一般用加工食品の表示について

人工甘味料と糖代謝|独立行政法人農畜産業振興機構