もくじ

1.チョコレートは何歳から食べさせても良い?

2.チョコレートには子どもの健康面に有効な栄養も含まれる

3.子どもがチョコレートを食べ過ぎるリスク

4.子どもにチョコレートを食べさせるときのポイント

5.子どものおやつにおすすめのチョコレート菓子5選

まとめ.チョコレートは1歳半頃から少しずつ!

チョコレートは何歳から食べさせても良い?

チョコを持つ子供の手

具体的な年齢は決まっていませんが、いったい何歳頃からチョコレートは食べさせられるのでしょうか。目安となる年齢をご紹介します。

 

1歳半頃までは避けたほうが良い

子どもにチョコレートをあげても良い年齢は明確に決まっているわけではありません。しかし、1歳半頃までは避けたほうが良いといわれています。1歳半未満の子どもは離乳食を進めている途中であり、月齢によってはチョコレートに含まれることもある乳製品などをまだ食べたことがない子どももいます。そのため、アレルギーの見極めができておらずいきなりチョコレートを食べさせるのは心配です。

また、消化器官もまだまだ未発達な状態なので、油分や糖分が多いチョコレートは負担が大きくなってしまいます。1歳半を過ぎたころから、お菓子にチョコレートが少量付いている程度であれば問題ないとされています。初めてチョコレートを食べさせるときは離乳食の進み具合や量に注意してあげてみましょう。

 

板チョコは3歳頃からが望ましい

板チョコやチョコアイスなどを食べさせてもいい年齢は、3歳頃からが目安といわれています。ただし、チョコレートは嗜好品なので、必ず食べさせなければならない食べ物ではありません。そのため、子どもがチョコレートを好きでない場合には無理に食べさせようとする必要はないでしょう。また、チョコレートには基本的に砂糖が多く含まれる商品が多く、食べさせる際には量に注意する必要があります。

チョコレートには子どもの健康面に有効な栄養も含まれる

チョコにハート

チョコレートは嗜好品であるため子どもに無理に食べさせる必要はありません。しかし、含まれる栄養素のなかには子どもの健康面に良い働きが見られるものもあります。どのような栄養素があるのかご紹介します。

 

カカオポリフェノール

チョコレートに含まれる代表的な栄養素の一つにカカオポリフェノールがあります。チョコレートを食べた際に感じる苦みや渋みは、このカカオポリフェノールによるものです。カカオポリフェノールには抗酸化作用があり、ストレスの軽減やアレルギーの改善、免疫力の向上などが期待できるとされています。また、カカオポリフェノールは脳の栄養と言われる「BDNF」に働きかけ、認知機能を高めてくれる可能性があります。

 

食物繊維

チョコレートの主成分であるカカオには、リグニンという食物繊維の一種が含まれています。リグニンは腸の蠕動(ぜんどう)運動を活性化する働きが期待できます。そのため、腸内環境を整え、便通の改善に効果が期待できます。

また、カカオにはカカオプロテインという成分も含まれています。このカカオプロテインの一部は難消化性の性質があり、便のかさをます効果が期待できます。食べる量が少ないことが原因と考えられる場合、チョコレートを食べるのはおすすめといえます。

 

ミネラル

チョコレートにはビタミンAやビタミンE、ナイアシンなどのビタミン類が含まれています。これらのビタミン類は脳の代謝に必要な栄養素であるため、子どもの成長のサポートにおすすめです。また、カルシウムや亜鉛、鉄、リンなどのミネラルも含まれています。これらのミネラルは血液や骨、歯などの体づくりに欠かせない成分で、子どもの成長に必要な栄養素でもあります。そのため、子どものおやつにチョコレートを取り入れるのは意味のあることといえるでしょう。

参考:菓子類/<チョコレート類>/ミルクチョコレート - 01.一般成分表-無機質-ビタミン類

子どもがチョコレートを食べ過ぎるリスク

板チョコを持つ子供

食べることで良い効果があるチョコレートですが、食べ過ぎてしまうと良くない場合もあります。では、子どもがチョコレートを食べ過ぎてしまった場合に、どのようなリスクが生じるのでしょうか。

 

肥満の原因になる

チョコレートの原材料であるカカオには脂肪分が含まれています。また、カカオポリフェノールなど苦みを感じる成分も含まれているため、チョコレートにする際に苦みを抑えるためにミルクや砂糖を試用します。そのため、一般的なチョコレートは脂質や糖質が多く含まれています。

適量であれば問題ありませんが、脂質や糖質が多いチョコレートを食べ過ぎてしまうと肥満の原因になることが考えられます。また、肥満のほかにも中性脂肪やコレステロールの増加、血糖値の上昇などのリスクもあります。

 

消化しにくい

チョコレートに含まれるカカオや油分は消化吸収されるまでに時間がかかります。市販されているチョコレートの中には、カカオの含有量が通常のチョコレートよりも多い製品もあり、より消化吸収に時間がかかることになります。また、カカオには油分が多いため、高カカオチョコレートは一般的なチョコレートよりも油分が多いことも特徴です。

これらのことから、チョコレートでも特に高カカオチョコレートを食べ過ぎてしまうと、胃もたれや胃痛の原因となる場合があります。胃腸の機能が成長しきっていない子どもに与える際は注意が必要です。

 

偏った味覚になる可能性がある

人の味覚は生後6カ月くらいから3歳頃までに形成されるといわれています。この時期に味の濃いものばかり食べてしまうと、薄味ではおいしいと感じられなくなってしまったり、偏食になってしまったりする可能性があります。

チョコレートは糖分が多く味が濃いため、食べ過ぎてしまうと子どもの味覚に影響を及ぼす可能性があるでしょう。さらに、砂糖や脂肪の味は過剰摂取すると依存性がでるといわれているため食べさせる量には注意が必要です。

子どもの味覚は大人よりも敏感なことが多く、特に苦味や辛味などの刺激的な味を苦手に感じる場合が多くあります。チョコレートは苦味があり、砂糖などで甘味を足していても苦手に感じる子どももいるでしょう。チョコレート以外の食材にもいえることですが、このような場合は味覚の偏りが出ているわけではないので、無理に食べさせる必要はありません。

 

寝つきが悪くなる

チョコレートの原料であるカカオにはカフェインが含まれています。カフェインには脳や脊椎の中枢神経を興奮させる作用があり、体を活性化し眠気を覚ます効果があります。そのため、食べ過ぎると寝つきが悪くなってしまうことがあるのです。

小さな子どもは大人に比べてカフェインの作用を強く感じる可能性があるため、食べる量や時間に気をつけましょう。特に寝る前にチョコレートを食べると、寝つきが悪くなることも考えられます。

また、砂糖にも一時的に気分が興奮状態になる作用があるとされています。砂糖を多く含むチョコレートは食べるタイミングに注意が必要です。高カカオチョコレートは砂糖が少なめですが、カカオの量が多いほどカフェインの量が多くなるため、同じように量やタイミングに気をつけましょう。

 

虫歯の原因になる

虫歯菌は砂糖を栄養分として酸を作り、歯を溶かしていきます。また、長時間だらだらと砂糖を摂取し続けてしまうと、口のなかが酸性の状態が続き虫歯のリスクが高まります。チョコレートには砂糖が使用されている製品が多くあり、その糖分が長く口のなかに留まっていると、虫歯になるリスクが高くなるといわれています。たくさんチョコレートを食べるということは、だらだらと食べ続けることになり、口のなかに糖分が留まる時間が長くなってしまうため、食べる量や時間を決めるなど注意が必要です。

子どもにチョコレートを食べさせるときのポイント

子供にチョコを渡す女性

チョコレートを苦手に感じる子どもがいる一方、チョコレートが好きな子どももたくさんいます。だらだらとたくさん食べさせるのは避けたいですが、まったく食べさせないのではチョコレートが好きな子どもにとっては食の楽しみが減ってしまうでしょう。ここでは、子どもにチョコレートを食べさせるときのポイントをご紹介します。

 

食べさせるタイミングに気を付ける

前述のとおり、チョコレートはだらだらと食べさせると虫歯の原因になることがあるため、時間を決めて食べさせることが大切です。また、食事の前に与えてしまうと、糖分の多いチョコレートは満腹感を感じやすく食事の量が減ってしまい、子どもにとって大事な栄養素やカロリーが不足してしまうおそれがあります。

チョコレートはおやつのタイミングであげるのがおすすめです。1回の食事量がまだまだ少ない子どもは、必要なカロリーを食事のみで補うのは難しいため、おやつで補う必要があります。しかし、おやつの時間によっては食事に影響が出てしまうため、おやつを食べさせるタイミングに注意しましょう。おやつの時間は食事との間隔が2~3時間あくように設定するのが理想とされています。

参考:幼児の食事と間食に関する保護者への調査研究

 

食べさせる量に気を付ける

チョコレートは子どもの成長を助ける栄養素も含まれてはいるものの、あくまでも嗜好品です。そのため、チョコレートを子どもに食べさせる際は、おやつの時間に与えることが望ましいでしょう。

子どもにとっておやつは食事では取りきれない栄養やカロリーを補うために重要なものです。嗜好品であるチョコレートは食べることを楽しむためのものとし、少量にとどめておきましょう。

チョコレート自体をおやつにしてしまうと、食べられるおやつの量が減ってしまうこともあるため、クッキーやフルーツのトッピングとして与える程度で十分です。板チョコをあげる場合は、1~3片程度の少量にしましょう。

 

食べさせた後は虫歯予防をする

一般的なチョコレートには糖分が多く含まれています。前述のとおり、チョコレートの糖分が長く口のなかに留まっていると虫歯の原因になる可能性があります。チョコレートを食べさせたあとは、なるべく早く歯磨きをすることが大切です。

外出先でチョコレートを食べ、歯磨きができない場合があるでしょう。その場合は、お茶やお水で口をすすぐだけでも効果が得られるのでおすすめです。小さな子どもは自分で歯磨きをしただけでは、磨き残しが多い場合があります。大人が仕上げ磨きをしてあげるとより効果的です。

 

子ども向けの製品を選ぶ

子ども向けのお菓子は、甘さ控えめなものや薄味のものが多く、子どもに必要な栄養素がプラスされている製品も多くあります。そのため、チョコレートなどの市販のおやつをあげる際には子ども向けの製品を選ぶのがおすすめです。また、個包装になっている製品であれば、1個ずつあげられるため食べ過ぎないように調整できます。一般的なチョコレート菓子を与える場合も、油脂や糖分が少ないものを選ぶのがおすすめです。

また、チョコレートのなかには砂糖ではなくキシリトールを甘味として使用している製品もあるので、砂糖の摂取量や虫歯が気になる方はチェックしてみましょう。ただし、キシリトールはお腹がゆるくなりやすいので注意が必要です。チョコレートは口のなかに入れれば溶けるものではありますが、形状によっては誤嚥するリスクもあります。子どもに取って食べやすく、誤嚥の心配がない形状のものを選びましょう。

子どものおやつにおすすめのチョコレート菓子5選

麦チョコ

チョコレートには子ども向けの製品があります。小さな子どものことを考えて作られた製品なので一般的なチョコレートに比べて安心して与えることができるでしょう。どのような製品があるのか、いくつかご紹介します。

 

不二家 アンパンマンチョコレート

子どもが好きなキャラクター「アンパンマン」のチョコレートです。アンパンマンだけでなく、アンパンマンに登場するさまざまなキャラクターの形をしたチョコレートが入っており、小さな子どもでも楽しく食べられるようになっています。

1個ずつ個包装になっているので量を決めてあげやすいのもポイントです。また、1袋に牛乳2本分のカルシウムと、歯にやさしい緑茶ポリフェノールが配合されており、成長期の子どものおやつにぴったりのチョコレートになっています。

 

チロルチョコ( 松尾製菓)チロルチョコシリーズ

チロルチョコは1962年から松尾製菓より「チロル」のブランド名で製造・販売されているチョコレートです。現在は、チロルチョコ株式会社が販売しています。

1口サイズのチョコレートが個包装になったチロルチョコも、子どものおやつにおすすめです。カロリーが1粒30~50kcalと高すぎることがないため、他のおやつと組み合わせやすいのもポイントです。また、程良いサイズ感のチョコレートが個包装されているので、食べ過ぎ防止にも良いでしょう。

チロルチョコにはさまざまな種類のものがあり、シンプルなミルクチョコレート以外にキャラメルやコーヒーのヌガー入りのもの、ビスケット生地が使われたものなどがあります。ビスケット生地入りのものなど、ボリューム感があるチロルチョコを選べば少量でも食べ応えがあるのでおすすめです。

 

ギンビス しみチョココーン

スナック菓子にチョコが染み込んだお菓子です。かわいい星形のチョコスナックなので、子どもも楽しく食べられるでしょう。カルシウムや食物繊維入りで子どものおやつにぴったりのチョコレートといえます。また、使用しているコーンは遺伝子組み換えでないものなので、子どもの口に入るものとして安心感が高いものとなっています。

チョコレートを食べさせるとき、汚れが気になる方もいるかもしれませんが、しみチョココーンは夏でもチョコが手に付きにくく、子どもが手づかみで食べても汚れにくくなっています。

 

ロッテ コアラのマーチ

かわいらしいコアラの絵柄で長年愛され続けているコアラのマーチ。お馴染みの六角形の箱に入ったものから、いちご味、三連パックなどさまざまなパッケージがあります。箱では食べ過ぎが気になる方や、出先でのおやつとして食べさせるときなどは3連パックや4連パックなどがおすすめです。

また、ビスケットのなかにチョコが入っている形のお菓子なので、手をチョコレートで汚すことなく食べられるのもポイントです。さまざまな絵柄があるので、好みの絵柄を探しながら食べる楽しみもあります。

 

フルタ製菓 むぎっ子チョコ

麦パフにチョコレートをかけた軽い食感が特徴のチョコレート菓子です。食べきりサイズの小袋になっており、なつかしさのあるおいしさが魅力です。チョコ味といちごチョコレートの2種類のフレーバーがあり、好みによって選べます。持ち運びなどにも便利なサイズ感なので、お家だけでなくお出かけのときのおやつにもぴったりです。

また、一粒一粒が細かいので、お皿などに出して食べさせることで、指先を使う練習にもなるのでおすすめです。

チョコレートは1歳半頃から少しずつ!

様々なチョコ商品

チョコレートは1歳半頃から少しずつ食べさせてみましょう。最初はほんの少しトッピングする程度にし、板チョコをあげるのは3歳頃からを目安にしてください。ただし、チョコレートは嗜好品であるため、子どもが嫌がる場合などは無理に食べさせる必要はありません。また、チョコレートをあげるタイミングや量によっては、食事に響く可能性があるため気をつけましょう。

アンジュのチョコレートは医学部の学生が開発した体にやさしいチョコレートです。チアシードやココナツなどのスーパーフードが配合された栄養価の高いチョコレートなので、ぜひお試しください。

やさしさがぎゅっと詰まったチョコレート アンジュ | 5pm Journal

 

【参考URL】

チョコレートは体にいい?期待できる効能と適切な摂取量

5分で分かる効果 カカオポリフェノール・カカオプロテイン | みんなの健康チョコライフ | 株式会社 明治 - Meiji Co., Ltd.

チョコレートを子どもに与えていいのは何歳から?リスクやメリットも解説|HANKYU FOOD おいしい読み物

チョコレートはいつから子どもに与えても大丈夫?注意点は? | MIMI STAGE

菓子類/<チョコレート類>/ミルクチョコレート - 01.一般成分表-無機質-ビタミン類

チョコレートは何歳から食べても大丈夫?気をつけると良いポイントも紹介

チョコレート|栄養部の活動報告ブログ 栄養ニュース

チョコの食べ過ぎについて - チョコレートブログ|チョコ通販サロンドロワイヤル

「チョコレート」を食べすぎるとどうなる?知っておきたいチョコレートのメリット&デメリット | サンキュ!

【魅力と注意点】高カカオチョコは健康に良いって本当?デメリットはないの?

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69gアンパンマンチョコレート

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しみチョココーン|お菓子に夢を! - 株式会社ギンビス

商品情報|コアラのマーチ公式サイト

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