もくじ

1. 焼酎とは?

2. 焼酎に賞味期限はない!

3. 焼酎の正しい保管方法

4. 古くなったときの変化をチェックする方法

5. 焼酎が余って飲みきれないときの活用方法

6. 正しい保管方法で美味しい焼酎を楽しもう

焼酎とは?

焼酎とは、醸造酒を蒸留してつくられるお酒のことです。酒税法上においては、ウイスキーやブランデーなどと同様に蒸溜酒類に分類されています。焼酎の製造方法は、昔ながらの連続式蒸溜焼酎、多量生産が可能な単式蒸溜焼酎などがあります。焼酎のおもな原料は、お米、黒糖、とうもろこし、サツマイモなどさまざまです。そばの実を原料とした焼酎は、そば焼酎と呼ばれています。用いる主原料や製造方法によって、独特の香りや味わいなどが異なるのが焼酎の特徴です。

焼酎に賞味期限はない!

お猪口になみなみの焼酎

焼酎は蒸留酒であるため、賞味期限はありません。ウイスキーやブランデー、ラム、ウォッカなど、ほかの蒸留酒も同様です。

蒸留酒とは、原酒は蒸気を冷却してアルコール分を抽出したもの。アルコール度数の高く、雑菌が繁殖して腐敗するということはほぼないといわれています。蒸留酒である焼酎は、このような理由から品質が劣化しにくいため、賞味期限が設けられていません。

 

ほかのお酒の賞味期限は?

日本酒やワインなどの醸造酒も、通常賞味期限は明記されていないことをご存じでしょうか。とくにワインは「何十年もの」というように、経年変化によって味わいが変わったり価値が上がったりすることがありますよね。

しかし、日本酒やワインなどの醸造酒は蒸留酒に比べて酸化しやすいので、保存が難しいともいわれています。専用のワインセラー、日本酒セラーなどがない場合は、保存状態によっては酸化してしまうことも。保存できる設備がない場合は、未開封であってもなるべく早く飲むのが良いでしょう。

 

ラベルにある日付の意味

焼酎に付いたラベルに記載されている日付は「詰日」と呼ばれ、瓶詰めをした日を表しています。この日付は賞味期限ではなく、焼酎の「製造年月日」ということを覚えておくと良いでしょう。

この「詰日」の記載は必須ではないため、最近は瓶詰めをした日の記載がない焼酎も多くあります。たとえ何年も前に瓶詰めされた古い焼酎でも、未開封であり、雑菌の繁殖しやすい環境ではないなど適切に保存されていたならば、基本的には飲めると考えられています。

焼酎の正しい保管方法

未開封の焼酎は、それほど品質の劣化に敏感になる必要はありませんが、最低限守りたいことを紹介します。

箱入りの焼酎

直射日光に当てない

焼酎ボトルは、黒や茶色など濃い色が多いです。これには「日光でお酒が劣化してしまうのを防ぐため」という理由があります。日光にあたると、焼酎に含まれる旨味成分が分解、酸化してしまいます。そのため直射日光を当てるのはNGです。

日が当たる場所に置くのは避け、できれば室内の明かりにも当たらない暗所に保管するようにしましょう。また、布や新聞紙に包んで光が入らないようにするとより良いですよ。

 

高温・極端に冷えることに注意

焼酎は、高温多湿を避け常温の涼しい場所で保管するのが良いとされています。高温になると風味劣化や雑味や辛味が強くなります。そのため、ガスコンロの周りなど30度以上の高温になる場所に置くことはNGです。焼酎を置く場所として適切な温度は15~25度程度。極端に冷えた場所も適さないため、冷蔵庫で保管しないようにしましょう。

 

匂いが強いもののそばに置かない

焼酎を保存する際は匂いが強いもののそばに置かないことも重要です。焼酎ボトルの近くに香り付き洗剤や漬物などの匂いが強いものを置いておくと、その匂いが焼酎に移ってしまう可能性があります。

匂いが移ってしまうと焼酎の味や品質に影響を与えるため、保管場所の近くに匂いの強いものを置くことは避けましょう。

 

家の中で望ましい保存場所

自宅の場合、冬場などは暖房のついているリビングではなく、比較的涼しい玄関や倉庫などが望ましい保存場所です。もし常温保存が難しい場合は、ワインセラーを用意するのもひとつのアイデアです。

 

開封後に気を付けること

それでは、焼酎の開封後にはどのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。開封後の焼酎は、低温になりすぎる冷蔵庫を避け、冷暗所で保管するのが良いでしょう。さまざまな食材の匂いなどを吸収してしまわないよう、匂いの強いものと一緒に置かないことも大切なポイントです。

また、一度開封した焼酎は空気に触れることで劣化が進むため、なるべく空気に触れないように保存するようにしてください。アルコールが飛ばないよう、しっかりとキャップを閉めることも忘れずに行いましょう。

古くなったときの変化をチェックする方法

グラスに注がれる焼酎

長期間保管されていた焼酎の風味が落ちていないか、その変化を確かめるためにはいくつかのチェックポイントがあります。

まず基本的には、未開封のものはほとんど飲めるということは覚えておくと良いでしょう。しかし、保管方法に問題があったものは注意が必要です。美味しさを損なっていないか、匂いや見た目から判断できる方法を紹介します。

 

匂い:特有の劣化した匂いがしないか

フルーティさや芳醇な甘い香りが魅力の焼酎。劣化している焼酎は、ガソリンやお酢に近い特有の匂いがします。どのような匂いでも、嗅いでみて酸っぱさや刺激の強い匂いなど違和感があった場合は劣化している可能性が高いため、試しに飲むことはせず、すぐに捨てましょう。

 

見た目:沈殿物がないか

白い沈殿物がある場合は、焼酎の成分が固まった「オリ」である可能性が高いです。保管場所の温度が低すぎたり長期保存したりするとこのような現象が起こることがあります。オリであれば身体に害はありませんが、舌触りに違和感がある場合はろ過して取り除きましょう。

 

未開封なのに浮遊物があるとき

焼酎は、ものによっては未開封でも浮遊物が混じっている場合があります。これは原料に含まれている脂肪分が室温の変化などによって凝固したもので、味や品質には問題ありません。不純物が混じっていたり健康に害を与えたりするものではないため、もし浮遊物を見つけても気にせず飲んで大丈夫です。

未開封の焼酎は本当にずっとおいしく飲める?

焼酎とお猪口

焼酎には賞味期限がないので、基本的にはずっとおいしく飲み続けられます。アルコールが入っているため、中で雑菌が繁殖する心配もありません。

とはいえ、飲み続けられることと、味や香りが変質することはまったくの別問題です。未開封の焼酎でも、保管状況によってはいつまでも品質が落ちないとは言い切れません。焼酎の品質には、保管環境が大きく影響します。品質を高く保つためには、開封・未開封を問わず周囲の環境に気をつけて保管するようにしましょう。

また、焼酎は長期間保存することも可能な飲み物ですが、焼酎本来の風味や味わいを堪能しておいしく飲むためには、なるべく早めに飲むようにしたほうが良いといわれています。

新焼酎とは?

グラスに勢いよく注がれる焼酎

みなさんは「新焼酎」と呼ばれるものをご存じでしょうか。新焼酎とは、その年に収穫された芋を使って蒸留した、作りたての焼酎のことを指します。

通常の焼酎の熟成期間が数ヶ月~半年から数年間と長期間に渡るのに対して、新焼酎の熟成期間は数ヶ月とかなり短いのが特徴です。熟成期間が短い分、芋の風味や旨みを感じやすいほか、新焼酎特有の鼻に抜けるガスのような香りも楽しめます。ただし、新焼酎特有のクセは日が経つと段々と抜けていくため、購入したらできるだけ早めに飲み切りましょう。

新焼酎を飲む文化は主に鹿児島県で発達しており、熱めのお湯割りにするのが伝統的な嗜み方です。新焼酎は毎年秋から冬の期間でのみ限定的に出荷されるため、焼酎に比べて流通している数は少なく、レアなお酒といえます。焼酎好きの方は、一度新焼酎と普通の焼酎との飲み比べをしてみてはいかがでしょうか。

焼酎が余って飲みきれないときの活用方法

焼酎と計量スプーン

たとえ風味が劣化しても、処分するほど劣化している状態でなければ捨てる必要はありません。焼酎には、飲む以外にも料理、防虫剤などの活用方法があります。ここでは、料理酒、スキンケアとして活用するアイデアを紹介します。

 

料理酒にする

焼酎はアルコール度数が高い蒸留酒であり、風味や香りにもクセがあるものが多いため料理に使うことはあまりありません。芋焼酎などクセの強いものは料理には不向きですが、アクのある野菜や肉料理などには使うこともできます。

また、豚肉や魚などの臭み取りにも役立ちますよ。ほかにも、天ぷらの衣に混ぜるとカラッと揚がったり、蒸し料理に使うアイデアもあります。しかし、焼酎はアルコール度数が高いため火が燃え上がる可能性もあるので、火の扱いには十分に注意しましょう。

 

焼酎漬けを作る

余った焼酎に塩と砂糖を加えて漬物液にし、野菜やドライフルーツを漬け込んで焼酎漬けを作るという活用方法もあります。余った焼酎を無駄にしないだけでなく、漬物液に3日ほど漬け込むだけでおいしい漬物が作れる手軽さも魅力的です。焼酎ならではのピリッとした風味がほのかに感じられるので、ご飯のおかずやおつまみにぴったりですよ。

 

スキンケアに使う

焼酎の原料は芋や米、麦など自然素材のものです。風味が落ちても品質が落ちたわけではないため、化粧水などに混ぜたり、お風呂に混ぜて入浴したりする方法もあります。

ただし、人によっては成分にアレルギー反応を起こす可能性もあるため、注意しましょう。

正しい保管方法で美味しい焼酎を楽しもう

SHOCHU X酒瓶

焼酎の賞味期限や、使い方のアイデアなどを紹介しました。焼酎には賞味期限がないとはいえ、やはり正しい方法で保管することが大切です。また飲んだ時の風味や味わいは失われても使える状態の焼酎であれば、料理やスキンケア等に活用することもできるのが魅力です。

高級焼酎ブランド「SHOCHU X」は、このように長い時間を経ても楽しめるこだわりの焼酎を多数そろえています。伝統的な日本の焼酎の良さを守りつつ新たな焼酎の創造に挑み続けるブランドで、全国の唯一無二の製造技術を持つ酒蔵と、独創的な商品展開がコンセプトです。こだわりの焼酎を選びたいときには、チェックしてみてはいかがでしょうか。

【参考URL】

焼酎に賞味期限はあるの?

焼酎の賞味期限と保存方法について注意するべきこと

焼酎(未開封・開封後)の賞味期限はどのくらい?保存方法や扱い方は?

焼酎に賞味期限ってあるの?焼酎の正しい保存方法を紹介します。

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