もくじ

1.そもそもウイスキーってどんなお酒?

2.初心者でも楽しく飲めるウイスキーの選び方

3.ウイスキーの飲み方9つ

4.ウイスキーのカクテル12選

5.ウイスキーをより一層楽しめるグラス選び

6.二日酔いを防止するウイスキーの飲み方

まとめ

そもそもウイスキーってどんなお酒?

蒸留酒の一種であるウイスキーについて、原料や飲み心地を解説します。世界5大ウイスキーについても紹介します。

 

ウイスキーの特徴

ウイスキーは、テキーラ・ジン・ウォッカ・ラム・焼酎などと同じ蒸留酒の仲間です。そもそも、お酒は、醸造酒・蒸留酒・混成酒の3つに分かれます。

醸造酒は、果物や穀物を酵素や酵母の働きで発酵させたものです。蒸留酒は、醸造酒を蒸留して樽熟成したものです。また、混成酒は、醸造酒や蒸留酒に果物の果実や皮などをつけ込んで加工したもの。

蒸留酒は使われる原料ごとに名称が異なり、大麦やライ麦、トウモロコシなどの穀物を原料とした蒸留酒をウイスキーと呼びます。

ウイスキーは、大麦の麦芽のみを原料とする「モルトウイスキー」と、大麦以外を原料とする「グレーンウイスキー」に分かれます。モルトウイスキーは、複雑でクセのある味わいが特徴です。一方、グレーンウイスキーはクセが少なく飲みやすい味わい。

なお、多く流通しているウイスキーは、モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたブレンデッドウイスキーです。

 

ウイスキーの種類

以下は、世界5大ウイスキーと呼ばれるものです。

 ● スコッチウイスキー

 ● アイリッシュウイスキー

 ● アメリカンウイスキー

 ● カナディアンウイスキー

 ● ジャパニーズウイスキー

スコットランドでつくられたスコッチウイスキーは、ピートを燻した香りをまとったスモーキーな風味が特徴です。ピートの産地や燻し方によって、同じスコッチウイスキーでも微妙な風味の違いが生まれます。

アイリッシュウイスキーは、ウイスキー発祥の地とされるアイルランドでつくられたウイスキーです。蒸留回数が多く熟成期間が短いことから、マイルドで飲みやすく仕上げられています。

アメリカンウイスキーは、アメリカでつくられたウイスキーです。スコットランドやアイルランドからアメリカに渡ってきた人たちによって生み出されました。トウモロコシやライ麦、小麦など多種多様な穀物を使ったアメリカンウイスキーは、甘く軽やかな飲み心地です。

カナディアンウイスキーは、アメリカからカナダに移住したイギリス系の人々がつくりあげました。シンプルな味わいで、カクテルに向いています。

日本の食事に合うさっぱりした味わいのジャパニーズウイスキーは、日本でつくられたウイスキーです。他国と比べると日本産のウイスキーは新しく、国内の蒸留所もそれほど多くはありません。ただし、ジャパニーズウイスキーのクオリティの高さは各国で注目されています。

初心者でも楽しく飲めるウイスキーの選び方

ロックのウィスキー

リカーショップやスーパーには、さまざまなウイスキーが並んでいます。どのようにウイスキーを選べばよいか、見当が付かない方もいるでしょう。初心者向けにウイスキーの選び方を解説するため、手がかりにしてウイスキーにチャレンジしてみてください。

 

飲みやすさ

前述のとおり、ウイスキーは、モルトウイスキー・グレーンウイスキー・ブレンデッドウイスキーの3つに分けられます。このなかで、もっとも癖がなく飲みやすいものが、ブレンデッドウイスキーです。ブレンデッドウイスキーは、個性が強いモルトウイスキーと、シンプルな味わいのグレーンウイスキーをバランスよくブレンドしているためです。

なお、グレーンウイスキーも軽やかな味わいで飲みやすいものの、国内で流通する種類はそれほど多くはありません。

産地別で選ぶなら、ジャパニーズウイスキーには日本人に好まれやすい味わいの銘柄が多く見られます。一度は聞いたことのある銘柄が多く、コンビニエンスストアでも手に取れるほど流通しているため、ウイスキー初心者でも手に取りやすいと考えられます。

 

度数

ウイスキーの度数は約40~60度です。ビールは4~7度程度で、ワインは12~15度程度。ウイスキーの度数は、他のお酒よりも高いと分かります。

飲み方によって、適したウイスキーの度数は変わります。水やソーダなどで割る場合は、高めの度数のものを用意しても問題ないでしょう。ただし、普段ビールのような3~5度程度のお酒を飲んでいる人は、くれぐれもウイスキーの割合に注意してください。個人的にはやや薄めだと感じる程度で割ってみて、物足りなければウイスキーを足すとほどよい塩梅になると考えています。

ストレートで味わいたい場合は、40~46度くらいを目安に度数がやや低いものを選びましょう。

 

価格

ウイスキーの価格は数千円台で購入できるものから、数万円もする高級なものまであります。一般的に熟成期間が長いものは価格が高くなる傾向が見られます。

ただし、高級だから飲みやすいというわけではないため、お手頃な価格のものから試してみることをおすすめします。気に入ったものが見つかったら、関連するグレードの高いものに手を広げていくと良いでしょう。

多くの銘柄を試してみたいときは、インターネット通販の「飲み比べセット」もおすすめです。少量のウイスキーがセットになっているため、出費を抑えつつ好みのウイスキーに巡り会える可能性がありますよ。

ウイスキーの飲み方9つ

グラスとマドラー

バーや自宅などでウイスキーを飲むときに、いつも同じ飲み方をしていませんか?ウイスキーの飲み方には、基本となるものが9種類あります。ここでは、そのベーシックな飲み方を詳しく紹介します。

 

ストレート(ニート)
ストレートは、水やソーダなどの割りものを何も加えない、ウイスキーそのものの味わいを堪能できる飲み方であり「ニート」とも呼ばれます。ウイスキー本来の風味を感じられるため、ウイスキーが好きな人はストレートを好む傾向があります。

ウイスキーはアルコール度数が40度以上と高く、なめる程度の量をゆっくり、時間をかけて飲むのがポイントです。さらに「チェイサー」と呼ばれる倍量以上の水を用意して、ウイスキーと交互に飲むのがおすすめです。

チェイサーには、体の中のアルコール濃度を下げて、酔いが回るのをおさえる効果があります。加えて、チェイサーを飲むと口の中がリフレッシュされるため、一口ごとにウイスキーの香りを新鮮に感じて、ウイスキーを長く楽しめる効果もあります。

ストレートのウイスキーと一緒に楽しむおつまみは、ナッツやドライフルーツ、チョコレートがおすすめです。私としては、チョコレートはカカオ成分が多いビターな味の方が、ミルキーなものよりウイスキーにマッチすると思います。

 

ハイボール
日本でもすっかり定番となった「ハイボール」ですが、本来は蒸留酒やリキュールを何かで割ったもの全般を示す飲み方です。日本では一般的に、ウイスキーのソーダ割りを指します。ウイスキーの香りやコクとともに、炭酸の爽快感を楽しめるのが、ハイボールの特徴です。

氷を入れた背の高いグラスに、ウイスキーとソーダ水を1:3~4の割合で注ぐのが、ハイボールの基本レシピ。バーによっては、こだわりの配合があるところもあります。

スライスしたレモンを浮かべたり、レモンやライムを絞ったりすると、さらにすっきりとした味わいを楽しめます。さまざまな料理に合わせやすい点も、ハイボールの魅力です。自宅に炭酸水メーカーがあると、気軽にバーや飲食店で飲んでいるようなハイボールが楽しめますよ。ただ、割る炭酸水によっては、やや苦味を感じるように思います。

 

水割り
ウイスキーを水と氷で割った水割りも、日本人にとってなじみ深い飲み方でしょう。居酒屋やバーでよく見かけるスタイルですが、実は日本独自の飲み方です。欧米で一般的な硬水でウイスキーを割ると、苦味が際立ってしまうため、軟水が主流である日本に適しています。

氷を入れたグラスにウイスキーを注ぎ、ウイスキーの2~2.5倍の水を注いでステアすれば完成です。水割りの味は水質に大きく左右されるため、ミネラルウォーターを使用することをおすすめします。

ウイスキーを水割りにすると、ウイスキーの味わいがやわらかくなり、食中酒としてさまざまな料理に合わせやすくなります。

 

トワイスアップ
ウイスキーと常温の水を1:1でグラスに注ぐ飲み方が、トワイスアップです。

トワイスアップは、ブレンデッドウイスキーの配合を決めるブレンダーが、ウイスキーの味をチェックするときの飲み方でもあります。ウイスキーに常温の水を加えると、ストレートよりもウイスキー本来の味わいや香りが引き出される、と考える人もいます。

味がまろやかになるので、「ストレートだとアルコール感が強くて飲みにくいけど、水割りだと物足りない」という方にもおすすめの飲み方です。氷や炭酸水メーカーがなくてもトワイスアップならすぐに作れます。非常に簡単で親しみやすいウイスキーだと思います。

ワイングラスなど、口がすぼまった脚つきのグラスに注ぎ、加工肉や魚介類の燻製、肉料理と合わせると、より一層楽しめます。

 

オン・ザ・ロック(ロック)
オン・ザ・ロックは、よく知られたウイスキーの飲み方のひとつです。直径が大きく、背が低いロックグラスに大きめの氷を2~3個入れて、グラスの半分程度までウイスキーを注ぎます。

飲み始めは、ストレートに近い味わいですが、時間の経過とともに氷が溶けてまろやかになり、味の変化を楽しめます。しかし時間をかけ過ぎると、ウイスキーの味がほとんどしなくなるので注意してください。

ロックは味が変わっていくため、多様なおつまみに合わせて楽しめます。飲み始めはストレートにもよく合うナッツやチョコレート、ドライフルーツがおすすめです。氷が溶けてきたら、野菜スティックやクラッカーなどのあっさりとしたおつまみにも合います。

 

ハーフロック
氷を入れたグラスに、ウイスキーとミネラルウォーターを1:1で入れる飲み方が、ハーフロックです。先述のトワイスアップに、氷を加える飲み方ともいえます。

水と同割りにすることでウイスキーの香りと味をマイルドに引き出しつつ、冷たい状態で飲めるのがハーフロックの魅力です。「ロックだとアルコール感が強くて飲みにくいけど、水割りほど薄めたくない」という人には、ハーフロックをおすすめします。

適度にウイスキーの風味が感じられるハーフロックは、加工肉や魚介類の燻製、肉料理と好相性です。

 

ミスト
ミストは、グラスに砕いた氷を敷き詰めて、30~45ml程度のウイスキーを注ぐ飲み方です。グラスの表面にできる白い結露が霧のように見えることから、ミストと呼ばれます。

結露ができるくらいによく冷えて、適度にアルコール度数が低くなるため、夏向けの飲み方です。レモンピールを搾ってそのままグラスの中に沈めると、味わいが引き締まります。

ミストに使用するウイスキーは、独特のクセがあるシングルモルトやバーボンよりも、穏やかな味わいのブレンデッドウイスキーがおすすめです。

 

ウイスキーフロート
比重の違いを利用してウイスキーを水に浮かべることで、美しい見た目を楽しむ飲み方です。氷を入れたグラスに7分目まで水を入れ、ウイスキーを静かに注ぐことで、ウイスキーと水が二層に分かれます。ウイスキーをきれいに浮かべるには、マドラーにそわせてウイスキーをゆっくり注ぎましょう。

まずは混ぜずにそのまま飲み、ストレートでウイスキー本来の味を感じてください。次第にオン・ザ・ロック、最後に水割りと、時間の経過とともに見た目・香り・味わいの変化を楽しめます。

 

ホットウイスキー
ホットウイスキーは、ウイスキーをお湯で割って作る、その名の通り温かいウイスキーです。この飲み方は、冬場の冷え込みが厳しいスコットランドやアイルランドで親しまれています。

温めたグラスにウイスキーを注ぎ、ウイスキーの2~3倍量のお湯を加えて、軽く混ぜると完成です。お湯の温度は、80度くらいがおすすめです。

ウイスキーの風味には、低い温度だと感じ取りにくいものがあります。そのためホットウイスキーは、水割りよりもウイスキーの濃度が低いにも関わらず、香りがよく立つのが特徴です。レモンピールやシナモンなどのスパイスを加えてアレンジしても、おいしく飲めます。

9つの飲み方のなかでは、私はホットウイスキーが一番好きです。おすすめのアレンジは、バニラエッセンスや、ジャム。甘い香りと味わいが加わって贅沢な気持ちになれますよ。立ち上るアルコールの香りが苦手な方は、お湯の温度をやや控えめにすると飲みやすくなります。

ウイスキーのカクテル12選

カクテルと夜景

風味が強いウイスキーが飲みにくいなら、甘いカクテルはいかがでしょうか?一風変わったウイスキーを楽しみたい方にも、カクテルはおすすめです。ここでは、ウイスキーを使ったカクテルを12種類紹介します。

 

マンハッタン

カクテルグラス

マンハッタンは、ウイスキーをベースにした代表的なカクテルであり、「カクテルの女王」と呼ばれることもあります。作り方は、以下の通りです。

・ミキシンググラスにウイスキー45ml、スイートベルモット15ml、アロマティックビターズ1滴を入れる。
・ステアして、カクテルグラスに注ぐ。
・レッドチェリーを飾る。

真っ赤な色合いから甘い味をイメージしますが、甘みの中に感じるベルモット由来のほろ苦さが印象的なカクテルです。トッピングのレッドチェリーがかわいらしく、つい頼みたくなるカクテル。ただ、アルコール度数が高いため、少しずつ飲むことをおすすめします。

 

スコッチコリンズ
スコッチウイスキーをベースにした、イギリス発祥のカクテルです。もとはジンをベースにしていましたが、ウイスキーが用いられるようになり、ジンベースのカクテルは「トムコリンズ」と呼ばれています。作り方は、以下の通りです。

・コリンズグラスに氷を入れる。
・シェイカーにスコッチウイスキー60ml、レモンジュース20ml、シュガーシロップ10mlを入れてシェイクして、グラスに注ぐ。
・ソーダ水120mlを注ぎ、軽くステアする。

ウイスキーの風味に甘酸っぱさが重なり、すっきりした味わいに仕上がります。

 

ハイランドクーラー
スコットランドにあるハイランド地方の高原をイメージしたといわれる、スコッチウイスキーをベースにしたカクテルです。作り方は、以下の通りです。

・グラスに氷を入れる。
・シェイカーにスコッチウイスキー45ml、レモンジュース15ml、シュガーシロップ10ml、アロマティックビターズ2滴を入れてシェイクして、グラスに注ぐ。
・ジンジャーエール適量を注ぎ、軽くステアする。

ウイスキーのコクとともに、ジンジャーエールやレモンジュースの爽快感を楽しめます。

 

オールド・ファッション

洋酒とオレンジ

角砂糖と柑橘を使ったバーボンカクテルが、オールド・ファッションです。カクテルの名前の通り、かわいらしい見た目からはどこか懐かしさを感じます。作り方は、以下の通りです。

・ロックグラスに角砂糖1個を入れて、アロマティックビターズ1滴を振りかける。
・氷を入れてバーボン45mlを注ぎ、軽くステアする。
・スライスしたオレンジとレモン、マラスキーノチェリーを飾る。

徐々に溶けていく角砂糖の甘み、ビターズの苦味、柑橘のさっぱりとした風味を楽しめます。

 

ラスティネイル
スコッチウイスキーに、はちみつやハーブを混ぜて作るリキュール「ドランブイ」を使用したカクテルです。ドランブイが持つ強い甘みとほのかなスパイシーさが、ウイスキーに調和しています。

「錆びた釘」を意味するラスティネイルという名前は、赤茶色をしたカクテルの色合いが由来です。

・氷を入れたロックグラスにスコッチウイスキー30ml、ドランブイ30mlを入れ、ステアする

 

ニューヨーク
アメリカの都市名を冠した、夕陽のようなオレンジ色が美しいカクテルです。アメリカンウイスキーであるバーボンや、ライウイスキーで作ることをおすすめします。作り方は、以下の通りです。

・シェイカーにウイスキー45ml、ライムジュース15ml、グレナデンシロップ小さじ1/2、パウダーシュガー小さじ1を入れてシェイクする。
・カクテルグラスに注ぎ、オレンジピールを搾る。

ウイスキーの芳醇な風味と、ライムやグレナデンシロップのフルーティーな風味が混ざり合い、すっきりと洗練された味わいを楽しめます。

 

ミント・ジュレップ

ウィスキーの入ったグラス

ミント・ジュレップは、ミントの清涼感を感じる甘口のバーボンカクテルです。作り方は、以下の通りです。

・グラスにミントの葉3枚、砂糖小さじ2、水30mlを入れる。
・ミントの葉をつぶしながら、砂糖を溶かす。
・砕いた氷をグラスいっぱいに詰める。
・バーボン60mlを注ぎ、ステアしたらミントの葉を飾る。

暑い季節に飲むと、たっぷり加えた氷の冷たさと、ミントの爽やかさが心地よく感じられます。

 

ゴッドファーザー
アーモンドの香りがついたリキュール「アマレット」を使用したカクテルです。芳醇で力強いウイスキーの風味を、ナッツの香りと甘みが和らげて、飲みやすい味わいにしてくれます。

作り方は、以下の通りです。

・氷を入れたロックグラスにウイスキー45ml、ディサローノ・アマレット15mlを入れてステアする

2種類のお酒のみを用いたシンプルなカクテルであり、アルコール度数は35%とやや高めです。

 

ホットウイスキートディー
ウイスキーをお湯で割ったホットウイスキーに、柑橘のスライスやスパイス、ミントといった好みのフレーバーと、甘味をプラスしたカクテルです。甘味は砂糖、ジャム、マーマレード、はちみつ、シロップなど好みのものを使用してかまいません。主な作り方は、以下の通りです。

・温めたグラスに甘味のもとになる材料、ウイスキー45ml、お湯適量を入れてステアする。
・レモンやオレンジなど柑橘のスライス1枚、シナモンスティックやクローブなどのスパイス適量を入れる。

甘みが加わることで飲みやすくなり、柑橘やスパイスの香りでウイスキーの味わいに深みが増します

 

アイリッシュコーヒー 

アイリッシュコーヒー

アイリッシュウイスキーをベースに、コーヒーを使ったホットカクテルです。コーヒーの上の生クリームは混ぜずに、浮かばせたまま飲むのが正しい飲み方です。作り方は、以下の通りです。

・グラスにホットコーヒー適量を注ぎ、ブラウンシュガー小さじ1を入れる。
・アイリッシュウイスキー30mlを注いでステアし、泡立てた生クリームを浮かべる。

芳醇なアイリッシュウイスキーの風味に、生クリームの甘みやコーヒーの香りとコクが重なり、心落ち着く味わいです。

ウイスキーは風味を感じる程度で、かなり飲みやすいカクテルだと思います。見た目がかわいらしいので、夜に飲むよりも休日の昼の方がしっくりくるイメージです。

生クリームを牛乳で代用したときもありますが、やはり、本来のレシピの方がしっとりした味わいを感じられます。

 

ロブロイ
イギリスの名門ホテル「サヴォイ」のバーで誕生したといわれるロブロイは、スコッチウイスキーをベースにしています。作り方は、以下の通りです。

・ミキシンググラスにスコッチウイスキー45ml、スイートベルモット15ml、アロマティックビターズ1滴を入れる。
・ステアして、カクテルグラスに注ぐ。
・マラスキーノチェリーを飾る。

ウイスキーの風味をしっかりと感じつつ、あとからスイートベルモットの甘みがやってくる、大人の味わいです。

 

オリエンタル
スイートベルモットや柑橘の風味を感じる、さっぱりとした味わいのカクテルです。アメリカ人のエンジニアがフィリピンで熱病にかかり、彼を助けた現地の医師にお礼としてこのカクテルを贈った、といわれています。作り方は、以下の通りです。

・シェイカーにウイスキー30ml、スイートベルモット10ml、ホワイトキュラソー10ml、ライムジュース10mlを入れてシェイクする。
・カクテルグラスに注ぎ、マラスキーノチェリーを飾る。

オレンジ色のカクテルの中に沈んだチェリーが、フィリピンのマニラ湾に沈む夕陽をイメージさせる、見た目も美しいカクテルです。

 

ウイスキーをより一層楽しめるグラス選び

ウィスキーの入ったグラス

ウイスキーは飲み方を工夫することで、これまでとは趣が異なる味わいを楽しめます。さらに専用のグラスを用意すると、それぞれの飲み方によって感じる特徴を、より一層濃く体感できるでしょう。ここでは、ウイスキーを楽しむためのグラスについて紹介します。

 

ストレートグラス(テイスティンググラス)
ウイスキーの色や香り、味を確認するテイスティングにも使われるのが、ストレートグラスです。

飲み口がすぼまった、チューリップのような形をしており、ウイスキーから立ち上る香りをグラスの中に閉じ込めます。手指の温度がウイスキーに伝わらないよう、グラスの脚となるステムがついているのも特徴です。

ウイスキーの豊かな香りをそのまま楽しめるので、ストレートでウイスキーを飲む際にぜひ使用してみてください。

 

ショットグラス
ショットグラスは、海外映画のバーシーンでよく見かける、小ぶりのグラスです。容量は30~60ml程度であり、ストレートでゆっくりとウイスキーを楽しむのに最適なサイズです。

映画ではよく、ショットグラスを一気にあおる様子が描かれていますが、アルコール度数が高いウイスキーを一口でのどに流し込むと、酔いが回りやすくなってしまいます。少しずつなめるように味わうのが、ショットグラスでの正しい飲み方です。

 

タンブラー
底が平らで背が高く、飲み口がやや広がっているのがタンブラーです。サイズはさまざまで、ハイボールや水割り、カクテルなどの多様な飲み方に対応できます。ハイボールにはやや大きめ、チェイサーには小さめのタンブラーを選びましょう。

 

ロックグラス
底が分厚くて飲み口が広く、ずっしりとした重みのあるロックグラスは、ウイスキーグラスの定番です。ストレートやオン・ザ・ロック、トワイスアップ、水割りなどで飲むときにはロックグラスをおすすめします。

ロックグラスを選ぶポイントは、飲み口の厚さです。飲み口が薄いと味わいをシャープに、分厚いとまろやかに感じるため、ウイスキーをどのように味わいたいかで選ぶとよいでしょう。

 

ハーフロックグラス
目にする機会は少ないかもしれませんが、ロックグラスとタンブラーの中間的な形のグラスをハーフロックグラスと呼びます。氷を入れたグラスにウイスキーと水を1:1で入れるハーフロックやオン・ザ・ロックに最適です。

 

ホットウイスキーグラス
ホットウイスキーは80度程度のお湯を使うので、耐熱性ガラスを使用した専用のグラスで飲みましょう。

ホットウイスキーグラスには、ダブルウォールで飲み物の保温性を高めつつ、手に熱が伝わりにくい仕様になっているものもあります。マグカップのように持ち手がついたグラスを選ぶと、手にウイスキーの熱さを感じることなく飲めるでしょう。

二日酔いを防止するウイスキーの飲み方

カクテルのシェイカー

ウイスキーはそもそも、二日酔いになりにくいお酒といわれています。蒸留酒であるウイスキーは、製造過程で二日酔いの原因となる物質が取り除かれるためです。ただし、一度にたくさんの量を飲んだり、ほかのドリンクと割って作るカクテルを飲んだりすると、二日酔いになってしまうことがあります。

二日酔いを防止するには、ストレートやロックで少量ずつ飲みましょう。水割りやトワイスアップ、ハイボールなどのシンプルな割り方で飲むのも、二日酔いになりにくいです。

もっとも二日酔いになりにくい飲み方は「ホットウイスキー」とも言われています。温かいお酒のほうが酔いを自覚しやすく、飲み過ぎを防げる、というのがその理由です。
 

ウイスキーの種類ごとに最適な飲み方が知りたい方へ

ウィスキーの入ったグラス

蒸留酒の一種であるウイスキーには、さまざまな種類や飲み方があります。バーで飲むと特有の雰囲気を楽しめますが、自宅で気軽に楽しむウイスキーも味わい深いものです。その日の気分に合わせてカクテルを作ってみたり、グラスをそろえたりして、ウイスキーを自由に楽しんでみませんか?

まずはお手頃価格のものから試してみたり、「瓶で買うと飲み切れない」という方は、お店に行って1杯から試してみるのがおすすめです。この記事で少しでもウイスキーに興味を持った方は、ぜひ自分好みのものを見つけてみてくださいね。

 

【参考URL】

ウイスキーの種類と選び方|おすすめ銘柄と飲み方も解説 | SKYWARD+ スカイワードプラス

ウイスキーのモルトとグレーンとは?ブレンデッドについても解説 | Dear WHISKY

ジン、ウォッカ、ラム、テキーラ…それぞれの違いとは?【簡単解説】

スピリッツ&リキュールの基礎知識 |Liquor World | アサヒビール

初心者向けウイスキー銘柄や選び方!まずはウイスキーについて知ろう

ウイスキーの「ピート」とは何? スモーキーな香りを生み出すピートを知ろう

「スコッチウイスキー」とはどんなウイスキーですか? サントリーお客様センター

世界の 5大ウイスキーについて教えてください。

バーボンだけじゃない! アメリカンウイスキーの味わい

カナディアンウイスキー

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