andew(アンジュ)

日本にたった2,000人の皮膚難病の患者さんとの出会いをきっかけに生まれた世界一やさしいチョコレート。カカオにチアシードやココナツなどのスーパーフードを独自の配合で溶かし込むことにより世界で初めてチョコレートの完全食を実現しました。食べたくても口の中が痛くて食べられない、うまく飲み込みにくい、そんな人たちに届くチョコレートでありますように。

もくじ

はじまりは患者さんとの出会い。やさしさから生まれたチョコレート

-世界一やさしいチョコレートandew。立上のきっかけを教えてください。

 

中村:僕はいま医学生なのですが、表皮水疱症*という先天性の皮膚の難病を抱える患者さんに出会ったことが、andewを立ち上げるきっかけでした。ポテトチップスを食べると針を食べているような痛みが走ると言われていて。食べるものが限られ、患者さんは低伸長や低体重になることも。その人たちのために何かできないかと思いました。

 

*皮膚を保持するタンパク質が欠損している遺伝性の皮膚難病。シャンプーも、服も、食べ物も痛みを感じながら生活をしていらっしゃる患者さんが多い。

 

-想像もできない生活ですね…。

 

中村:先天性の病気は誰も悪くないのに、ずっと背負っていかないといけない。治療は医師免許がないとできないですが、今からできることがあるならやってみてもいいじゃないか。困っている人の生活を少しでも変えられる可能性があるならやる価値があるはずだと。医師になるまで待っていられませんでした。

サイト内にはブランドストーリーも掲載

-なにが中村さんを突き動かしたのですか?

 

中村:僕自身が先天性の心臓の病を抱えています。それでも薬がずっと必要ということもなく、普通に運動もできていました。しかし数年以内に、再手術の可能性もあります。病気を抱えてどう生きるか?は当事者としてのテーマでもあるんです。

 

-「病気を抱えて生きる」とはどういうことでしょうか?

 

中村:例えば、僕が会った患者さんだと給食を食べることができない。状況によって異なりますが、周囲と違う生活を強いられることがある。就職活動の際に皮膚疾患のために出来ることが限られていることや、進学においても制限を感じてしまうなど、前向きになることが難しいこともあります。特に表皮水疱症は患者さんが少ない症例。患者数が少ないことでなかなか意識されづらい病気に対しても社会は目を向ける必要があると思います。

真ん中がandew創業者の中村恒星さん。患者会の方と一緒に。

真ん中がandew創業者の中村恒星さん。患者会の方と一緒に。

-そこで、チョコレートを選ばれた理由を教えてください。

 

中村:栄養があり患者さんが食べやすいものであることが大前提。そこで、世界初となる完全食チョコレートを作りました。27種類の栄養を一度に摂れて、なめらかでやわらかいことが特徴です。患者さんはいつも板チョコを食べるときは電子レンジで温めるそうですが、andewならそのまま食べられると言ってもらえました。

andewタブレット(ノーマルに加え、ノンシュガー、抹茶、フルーツ、きなこ味がある)

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でも、実は栄養が一番でなくて。多くの人に興味を持ってもらうきっかけになることが一番の狙い。病気の人だけではなく、みんなが手に取りやすいものであって欲しい。2月14日は誰しもがチョコレートを思い浮かべますよね。「好き」とか「ありがとう」という気持ちをのせてプレゼントする文化のあるチョコレートならピッタリなのでは。そう考えました。

 

そこに、相手を想う気持ちと、栄養が含まれていてほしい。想いと栄養の両方を届けたいと思っています。

 

患者さんと社会の橋渡し。チョコレートでつなぐやさしい気持ち

-患者さんのためだけのチョコレートではないのですね。

 

中村:病気を持っている人が世の中でなにも違和感を抱えずに生きられることを大事にしたい。チョコレートにした意味もそこにあります。例えば、患者さんが食べられて栄養が摂れるならゼリーでも羊羹でも問題ないですよね。けれど、患者さんのなかで完結してしまう。社会とのパイプにはなりづらい。孤独感を抱える患者さんと社会の橋渡しをしたいと考える中で、贈り物の文化があるチョコレートがハマりました。

andewギフトボックス

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-実現したいのは社会との橋渡しなのですね。

 

中村:自分の世界だけだと気づきにくいですが、知人の家族や上司の知り合いなど関係性を広げてみると、病気を抱えている人は意外と近くにいらっしゃいます。病気を抱えながら生きるには、もちろん状態が良くなることも大事ですが、周囲の受け入れ方も大事。

患者さんの一人横に届けることで、こういった病気があること、制約を抱えながら生きている人のことを知ってほしい。いつかその患者さんと出会ったときに理解できる助けになれたらと。

 

-そのためにどのようなコミュニケーションをされているのでしょうか?

 

中村:チョコレートを買ってくれた人にパンフレットを渡しています。表皮水疱症のこと、これまで医療に興味がない人には届かなかったかもしれないことも載せていて。それをチョコレートを通して知ってほしい。あと、お客さま一人ひとりに手書きのお手紙を送っています。

 

-一人ひとり、すべてのお客さまにですか?

 

中村:全員にです。もちろん、どこまで続けていけるのかはありますが、ぼくはこの人間らしい関係性を大事にしたいと思っています。andewはこういうことをしてくれるブランドだと思ってもらいたいですし、次に戻ってきてもらえたら深い話もしてみたい。プロダクトを通して、病気のことを考えるコミュニティに入ってきてほしいですね。

ゆくゆくはandewを選んでいるということはやさしい人なんだねって思ってもらえるようにしたい。andewが「やさしさ」の代名詞になれたらいいと思っています。

#アンジュ #andew #チョコレート

2021.06.14

Text by 5PM編集部