もくじ
1. 土を使わない植物=ハイドロカルチャー(水耕栽培)
2. ハイドロカルチャーのメリット・デメリット
3. ハイドロカルチャー向きで初心者におすすめの観葉植物
4. ハイドロカルチャー向きの観葉植物が購入できる場所
5. インターネットでの購入がおすすめ
6. ハイドロカルチャーで植物を育てるポイント
7. 植物のある生活を楽しんでみて
土を使わない植物=ハイドロカルチャー(水耕栽培)
ハイドロカルチャーとは、水を意味する「ハイドロ(hydro)」と、栽培を意味する「カルチャー(culture)」を組み合わせた言葉で、日本語では「水耕栽培」と言います。ハイドロカルチャー(水耕栽培)と似た言葉に、「水栽培」がありますが、それぞれで育て方が異なります。
水栽培は容器に水を入れて、植物を挿すようにして育てる方法です。ヒヤシンスやクロッカスなどの球根植物を気軽に飾ることはできますが、安定感がないため大きな観葉植物の栽培には向いていません。ハイドロカルチャーでは、ハイドロボールと呼ばれる人工石を敷き詰めて土と同じような感覚で水やりをしながら育てていきます。水栽培と比べると安定感があり、大きな観葉植物も栽培できます。
ハイドロカルチャーのメリット・デメリット
ハイドロカルチャーでは、丸くて茶色いハイドロボールを使って植物を育てます。ハイドロボールは粘土を高温で焼いて発泡させた人工石です。土の代わりとして使えて、部屋や手が汚れる心配はありません。
おしゃれで手軽な栽培方法として人気のハイドロカルチャーですが、メリット・デメリットを知ったうえで、はじめることが大切です。ここでは、ハイドロカルチャーの3つのメリットと1つのデメリットを解説します。
【メリット】土を使わないので清潔、匂いもしない
ハイドロボールは高温で焼いて殺菌処理されているため、栽培中でも雑菌の繁殖を抑えられます。土を使った栽培は虫や匂いに悩まされることがありますが、ハイドロカルチャーは土を使わないので清潔です。
「ダイニングテーブルに植物を飾りたい」「風通りのよい場所でも土埃を気にしたくない」といった場合には、ハイドロカルチャーがおすすめです。
【メリット】好きな容器を使って育てられる
土栽培では陶器やテラコッタ(素焼き)の植木鉢が基本ですが、ハイドロカルチャーは部屋の雰囲気にマッチした容器を使って自由に育てることができます。水がこぼれない容器であれば、ガラス瓶、空き缶、コップなども使えます。
ハイドロカルチャーでは、あえて中が見える透明な容器を選ぶのもおしゃれです。透明な容器に、カラフルな「ゼオライト」や「ジェルポリマー」といった人工土を組み合わせると、インテリア性が高まります。
【メリット】水やりの管理が楽
透明の容器を使うことで水の残量が把握しやすくなり、管理も楽になるというメリットがあります。植物を丈夫に育てるには、水やりの頻度に注意しなければなりません。水を与えすぎると根腐れにつながり、水が不足すると植物は枯れてしまいます。
土を使った栽培は目視だけでは水やりの判断ができませんが、透明の容器が使えるハイドロカルチャーは水分量の把握が簡単にできます。
【デメリット】根腐れしやすく、大きく成長しない
ハイドロカルチャーは土を使った栽培と比べると、根腐れしやすい傾向です。根腐れの原因としては、「水の与えすぎ」「老廃物の蓄積」などが考えられます。清潔さが魅力のハイドロカルチャーですが、土のように老廃物を分解する微生物がいないため、根腐れが起きやすくなります。
根腐れを防ぐためには、定期的な洗浄と根腐れ防止剤の入れ替えが必要です。これらのお手入れは根腐れ対策としては有効ですが、植物にとっては負担となるため、土栽培より成長がゆるやかになります。はじめてのハイドロカルチャーでは、小さな植物や成長が穏やかな植物を育てるのがおすすめです。
ハイドロカルチャー向きで初心者におすすめの観葉植物
ハイドロカルチャーは、「小さな植物」「成長が穏やかな植物」「水の管理がしやすい植物」を育てるのに向いています。
ここからは、ハイドロカルチャー向きで初心者におすすめの観葉植物を3つ紹介します。育て方のポイントもまとめているので、部屋の雰囲気にマッチしたグリーンを探す参考にしてくださいね。
ポトス
「永遠の富」「華やかな明るさ」の花言葉をもつポトスは、企業で飾られることも多い王道の観葉植物です。成長は比較的穏やかで、半日陰でも育てやすく、適切な管理ができれば初心者でもほとんど失敗することはありません。ポトス・ライム、ポトス・ゴールデン、ポトス・マーブルクィーン など種類も豊富で、つるの伸び方や葉色の明るさを部屋の雰囲気に合わせて選べます。陽が当たりすぎると葉っぱが変色する「葉焼け」を起こすことがあるので、直射日光には注意しましょう。
ネオレゲリア
ネオレゲリアはパイナップル科に属する植物で、熱帯特有の鮮やかな色味が魅力です。水やりの頻度は少なく、夏場でも容器に少量の水が溜まっている状態で問題ありません。ネオレゲリアの根は主に植物を支える働きをしており、葉で水分を吸収する性質をもつため、ときどき霧吹きをしてあげると元気に育てられます。日光を好むため、室内の日当たりのいい場所で栽培するのがおすすめです。
フィロデンドロン
つやつやとした光沢が美しいフィロデンドロンも、ハイドロカルチャーと相性のいい植物です。成長が穏やかで水の管理がしやすく、水分量が少し過剰になっても耐えられる強さがあります。成長するにつれて、葉色の変化が楽しめるのもフィロデンドロンの特徴です。フィロデンドロン・サンレッドは、赤から緑へと変化していく華やかな品種で、インテリアとしても人気です。
ハイドロカルチャー向きの観葉植物が購入できる場所
ハイドロカルチャー向きの観葉植物は、次の場所で購入できます。
・無印良品
・カインズ
・コーナン
・セリア
・ダイソー
おしゃれなアイテムを探したければ無印良品などのインテリアショップ、手軽に購入したければカインズやコーナンといったホームセンターがおすすめです。100円ショップで取り扱っている場合もありますが、店舗によるので、足を運ぶ前に確認してください。
品種にこだわりたいなら、地元の園芸店やネットショップで探してみると、好みの観葉植物が見つけられるかもしれません。植物専門店であれば、豊富な種類のなかから選べて、品質面でも安心できます。
インターネットでの購入がおすすめ
ハイドロカルチャー向きの観葉植物は、さまざまな方法で手に入れられますが、初心者の方にはインターネットでの購入がおすすめです。ネットショップであれば、気が済むまで情報を調べられるので、「店舗ではかわいいと思って購入したのに、家のインテリアになじまない」といった失敗も減らせます。
植物は長く大切に育てることになるため、衝動買いではなく、じっくり検討して冷静に判断することが大切です。
ここでは、おすすめのECサイトを2つ紹介します。
&Green(アンドグリーン)
&Greenは観葉植物ビギナーにやさしいブランドです。ポストに届いたアイテムを飾るだけで、グリーンのある暮らしがスタートできます。カスタムセットでは、個性豊かなラインナップから、自分の好みに合わせた3種類が選べます。「スッキリ」「モサモサ」「ドッシリ」など、品種の特徴で絞り込むことができるので、観葉植物に詳しくなくても気軽に購入可能です。「ペットがいるお部屋でもおすすめのKatie」「強くなれる花言葉を持つMick」といったテーマごとに3種類の植物が届くオリジナルセットも人気です。
AND PLANTS(アンドプランツ)
AND PLANTSは、ライフスタイルを提案する観葉植物ブランドです。すべてのグリーンはこだわりのプランターと一緒に届きます。そのまま飾るだけでもおしゃれですが、ひと手間かけることで、ハイドロカルチャーを楽しむこともできます。AND PLANTSでは、「パーソナル植物診断機能」があり、部屋の日当たりや自分の性格など、7つの質問に答えるだけで、ぴったりのグリーンを提案してくれます。品種ごとに作成されたケアカード、配送前の写真撮影など、手厚いサービスも魅力です。
ハイドロカルチャーで植物を育てるポイント
ハイドロカルチャーでは、「日当たり」「水やり」「肥料」を意識しながら植物を育てるのがポイントです。観葉植物は直射日光の当たらない風通しのいい場所で育てるのが基本ですが、日光を好む熱帯原産のものは窓辺付近に置いてあげましょう。
水やりでは、容器の水がなくなった数日後に5分の1程度まで水を注ぎます。容器が空になっても、ハイドロボールに水分が含まれているため、すぐに水を追加する必要はありません。根っこの先まで新鮮な空気が行き渡ることで、根腐れを防ぐことができます。
適度な肥料もハイドロカルチャーには欠かせません。肥料は植物の状態に合わせて月1、2回程度与えます。肥料は濃すぎても植物の負担となるため、規定の倍率に薄めて使いましょう。
植物のある生活を楽しんでみて
植物があるだけで空間の印象は大きく変わります。土を使わないハイドロカルチャーは、インテリア性も高く、おしゃれに植物を育てたい方におすすめです。
清潔で匂いもしないので、ダイニングテーブルやキッチンなど、土栽培では置きづらかった場所に飾ることもできます。選択肢が豊富なネットショップを活用して、自分にぴったりの観葉植物を見つけてみましょう。
参考URL
【plantia】ハイドロカルチャーって何?メリットや植えつけ方法、お手入れの注意点
【komame topics】ハイドロカルチャーに向いている植物5選【初心者におすすめ】
【Green snap】ネオレゲリアの育て方|日当たり加減は?水やりや株分けの方法は?
【Hito Hana Note】観葉植物はどこで買うのが良い?購入方法と定番紹介
2023.05.22