もくじ

1.漢方とは

2.漢方のメリット・デメリット

3.プレゼントとして漢方を贈るメリット

4.プレゼント用漢方の選び方

5.プレゼントにおすすめの漢方をご紹介

まとめ:大切な方へのプレゼントには漢方を

漢方とは

そもそも漢方とは、どのようなもののことを指しているのでしょうか。漢方および漢方薬の特徴や効果、西洋薬との違いを解説します。

 

漢方薬の特徴・効果

漢方とは、漢方医学を基礎とする医学のことです。中国を起源とする東洋医学の一種ですが、日本へと伝わった後に独自の進化を遂げ、現在では日本特有の医学体系を形成しています。

この漢方医学の理論をもとに処方される薬が、漢方薬です。植物や鉱物、動物など、自然界から薬効のある原材料を採取し、加工したものを生薬と呼びますが、漢方薬は複数の生薬を組み合わせて作られています。

漢方薬の服用によって、生薬に含まれる有効成分が作用し、体の不調や慢性疾患による症状を緩和する効果が期待できます。一般的に漢方薬は、体のなかからゆっくりと効き目をあらわして体質を改善する作用をもつものです。医師が体質を見極めたうえで処方する漢方薬も多くありますが、症状に応じて服用できる一般的なものは市販されています。

 

西洋薬との違い

西洋薬との大きな違いは、原材料にあります。漢方は、植物や動物など、天然の生薬を配合して作られるものです。一つの漢方薬に使われるのは、二種類以上の生薬です。

一方で西洋薬は、ほとんどが人工的に合成された物質からできています。また、一つの薬を構成しているのは、一種類の物質です。

複数の成分が配合されている漢方は、さまざまな症状に効果を発揮でき、原因がはっきりしない慢性的な症状の改善に向いています。これに対して、西洋薬は一種類の成分しか含まないため、効果も特定の疾患や症状に限られます。また西洋薬は、疾患の原因が特定されており、緊急性が高い場合や重症の場合などに効果的とされる薬です。

漢方のメリット・デメリット

漢方にはメリットも、デメリットもあります。それぞれ詳しく見てみましょう。

 

効き目がマイルド

漢方医学で使用される漢方薬のメリットとして、一般的に西洋薬よりも副作用が少ない傾向にある、という点が挙げられます。薬の副作用はどんな場合も、飲む人の負担になるものです。副作用が少ないからこそチャレンジしやすいといえるでしょう。

また、漢方薬は原因不明の症状を予防したり改善したりすることにも効果が期待できます。病院で検査をしても原因がわからない不調に出会ったとき、症状が悪化する前に予防として、症状や体質に応じた漢方薬を利用可能です。

 

長期的な服用が必要

漢方薬は、長期的に服用して症状を改善するものです。即効性という点では、西洋薬よりもやや劣るでしょう。西洋薬に含まれる薬効成分は一つに絞られ、含有量は生薬よりもかなり多いため、効果が出るのが早いのが特徴といえます。

漢方薬を服用する大きな目的は、体質の改善です。体質の改善を通して、つらい症状を和らげるよう促すため、効果が感じられるまで時間がかかります。また、服用する本人の体質や症状によって効き目には個人差があり、効果を明確に評価することが難しいのもデメリットです。

プレゼントとして漢方を贈るメリット

プレゼントとして漢方を贈る場合、そのメリットは何といっても、相手の体調を気遣う気持ちが伝わることです。普段から気に掛けているからこそ、その人がどのような症状を抱えているのか、またどのような体質なのかがわかります。漢方を贈るということは、日常的に相手を気遣っているあらわれでもあるでしょう。

漢方には数多くの種類があるため、相手の症状に合うものが見つかりやすいのもメリットです。また、生活に気軽に取り入れられるタイプの漢方もたくさんあります。お茶などドリンクタイプの漢方なら手軽に飲めて、もらったものでも始めやすいと感じる人が多いでしょう。

プレゼント用漢方の選び方

プレゼント用の漢方は、どのようにして選ぶと良いのでしょうか。ここでは、プレゼント用の漢方の選び方を紹介します。

 

症状に合うものを選ぶ

まずは贈る相手の症状に合うものを選ぶ必要があります。漢方にはさまざまな種類があるため、相手の状況や症状に合わせて選ぶのがおすすめです。つまり事前に、相手の症状などを話の中から聞き出したり、よく観察したりして、把握しておく必要があります。

相手の状況からも、必要とされている漢方はある程度推測できます。例えば、忙しい方にはストレスや疲労回復に効果が期待できるものを、女性であれば美容効果が期待できるものを選ぶと、喜ばれる可能性があるでしょう。

 

取り入れやすいものを選ぶ

漢方を贈るときは、相手の生活の状況をかんがみて、相手が取り入れやすいものを選ぶと良いでしょう。

実際、漢方は処方薬や市販薬だけでなくサプリメントやお茶としても売られているため、普段相手が飲んでいるタイプのものなど、相手が飲みやすい形式を選ぶのがおすすめです。

漢方のなかには紅花や桂皮、葛根(くずの根)、陳皮(ミカンの皮)など、普段の食事に取り入れられるものもあります。漢方は薬膳にも取り入れられることがあるため、調理が好きな人なら、料理用の素材としてプレゼントすることもできるでしょう。

 

効き目がマイルドなものを選ぶ

漢方をプレゼントするなら、効き目がマイルドな一般用の漢方薬、もしくはお茶やドリンクなどの食品を選びましょう。

漢方には市販されている一般用漢方薬と、病院で処方される医療用漢方薬があります。このうち一般用漢方薬は医療用漢方薬よりも成分量が少ないため、効き目がマイルドで、副作用のリスクも小さいのが特徴です。

また、お茶やドリンクなど食品として売られているものは、薬ではないためより効き目がマイルドに作られており、安心してプレゼントできます。

プレゼントにおすすめの漢方をご紹介

プレゼントに最適な漢方には、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、プレゼントにおすすめの漢方を症状別にご紹介します。

 

肩こりに

肩こりをかかえている人には、肩こりの原因に合う漢方を選ぶのがポイントです。肩こりの原因は、冷え、ストレス、血流の改善のいずれかに分類されます。漢方によって肩こりそのものを改善するというよりは、肩こりの原因を解消することによって肩こりの改善を目指すのです。

冷えが原因の場合、風邪のときなどにも飲まれることのある「葛根湯(かっこんとう)」がおすすめです。ストレスからくる肩こりなら、イライラや不安を和らげる「療方調律(りようほうちょうりつ)」が良いでしょう。血流の滞りが原因の場合は、血流の改善効果をもつ「冠心逐瘀丹(かんしんちくおたん)」がおすすめです。

 ・葛根湯(かっこんとう):体力中等度以上の方に

 ・療方調律(りようほうちょうりつ):体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のある方に

 ・冠心逐瘀丹(かんしんちくおたん):中年以降又は高血圧傾向のある方に

 

不眠やストレスに

不安やストレスなどで眠れない、寝つきが悪いといった症状の方にも、漢方はおすすめです。ストレスの原因に働きかけることで、より自然に近い眠りに導いてくれます。

のぼせやイライラといった症状がある方には、炎症をおさえる「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」が良いでしょう。心身の疲れには、体内の栄養を整える作用のある「加味帰脾湯(かみきひとう)」がおすすめです。神経の高ぶりが気になる場合は、神経系を整える「抑肝散加陳皮半夏 (よくかんさんかちんぴはんげ)」を選んでみましょう。

 ・黄連解毒湯(おうれんげどくとう):体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のある方に

 ・加味帰脾湯(かみきひとう):体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴う方に・抑肝散加陳皮半夏 (よくかんさんかちんぴはんげ):体力中等度をめやすとして、やや消化器が弱く、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがある方に

 

女性の悩みに

生理痛や生理不順、産後の回復など、女性特有の悩みに効果的な漢方もあります。どのような症状が出ているかによって、選ぶ漢方を変えてみてください。

生理痛がつらい場合、おすすめは体内のさまざまな流れを整える「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」です。生理不順の場合はこれとは違い「加味逍遙散(かみしょうようさん)」をおすすめします。加味逍遙散の効能は、精神的なストレスからくる心身の不調の改善です。

産後の女性には、体内に栄養を行き渡らせる役割のある「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」が良いでしょう。

 ・桃核承気湯(とうかくじょうきとう):体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちな方に・加味逍遙散(かみしょうようさん):体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のある方に

 ・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴える方に

 

美肌ケアに

漢方は肌の赤みやかゆみ、ニキビの改善など、美肌ケアにも活用されています。美に気を使う方や、女性へのプレゼントにおすすめです。

「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」はホルモンバランスの改善を通して、肌の調子を整えてくれる漢方です。体内の気や血の巡りを改善する「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」も、バランスを整えつつ、肌に良い影響を与えます。

一方、ニキビが気になる場合は、体内にたまった水や熱を発散し毒素を排出させる「十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」を選ぶと良いでしょう。

 ・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などがある方に

 ・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどがある方に

 ・十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう):体力中等度なものの皮膚疾患で、発赤があり、ときに化膿する方に

 

冷え性に

冷え性の場合は、冷え性のタイプや体質、症状によって漢方を選ぶのがおすすめです。冷える場所や、冷え以外の部分に目を向けてみると選びやすくなります。

手足が冷える場合は、栄養や熱を体の隅々へ届ける働きをもつ「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」がおすすめです。

足の冷えとのぼせの症状がある場合は「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」を選んでみましょう。体内で滞った流れを整える働きがあります。

ストレスが冷えの原因になっているケースもあります。冷える、ストレスもあるという状態には「加味逍遙散(かみしょうようさん)」を選びましょう。

 ・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などがある方に

 ・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどがある方に

 ・加味逍遙散(かみしょうようさん):体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のある方に

大切な方へのプレゼントには漢方を

大切な方へのプレゼントには、その人の症状に合う漢方を贈るのがおすすめです。毎日の生活に漢方を取り入れてもらえれば、不調や悩みを改善できる可能性があります。また、贈る人からのあたたかな思いやりの気持ちも伝わるでしょう。本記事でご紹介した漢方は体質、症状に合わせてお飲みください。

FUJIMATSU(藤松)の漢方なら、お茶やシロップ、調味料などの使いやすい形になっているため、毎日の生活に気軽に漢方を取り入れることができます。体に良いだけではなく、パッケージも上品に整えられ、おいしく楽しめるのが特徴です。大切な方へ、気持ちをこめたプレゼントとして、ぜひFUJIMATSU(藤松)の漢方をご利用ください。

 

【参考URL】

【肌トラブルタイプ別】美肌にお勧めな美容漢方薬を紹介|共立美容外科

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