「私の日常」をきらめかせるCADNIの一点物リング【前編】

2022.12.23
宝石や地金を自分好みにカスタマイズオーダーできるジュエリーブランド「CADNI」。ブランドやデザインではなく「私に合うから」で選びたい。そんな女性の声に、ブランドとしてどう応えていくのか。創業者の佐藤 隆太さんにお話を伺いました。
ブランド
キャドニ / カスタマイズオーダージュエリー
ブランドが大切にしている想い
当たり前を超えて
Art&Culture
誰もがわたしらしく
Diversity&Inclusion

もくじ

前編

1.新しいジュエリーの在り方。宝石ではなく「私」を輝かせるリング。

2.特別なあの日ではなく「日常」を支えるジュエリー

 

後編

3.CADNIが叶えたいのは「女性のきらめき」

4.「私だけに合う」がもたらすエシカルな未来

 

新しいジュエリーの在り方。宝石ではなく「私」を輝かせるリング。

―カスタマイズオーダーできるジュエリーブランド「CADNI」は、どのような想いから創られたブランドなのでしょうか?

 

佐藤:CADNIは元々、知り合いの女性が指輪を探している時に「自分に合う指輪って見つけづらいよね」と話していたことをヒントに始まったブランドです。理由を聞くと、似たようなブランドがたくさんあるし、いわゆるステータスで選ばれるブランドも多くあって、「自分軸で選ぶって意外と難しい」とその方が仰っていたんです。

もしかすると似たようなデザインがたくさんあるジュエリーの中で、自分に合うものを見つけるとか、あるいは自分だけの個性を込めるのって意外と難しいのではないか、女性はそこに負を感じているのではないかと思いCADNIをスタートしました。

 

―確かに「自分らしさ」を軸にジュエリーを選んだ経験って、今までないかもしれません...

 

佐藤:おそらくジュエリー特有の歴史も関係していると思います。元々宝石はたまたま偶然の産物でできたものを、より美しい状態はなんだろうとカッティングしてジュエリーとしてできあがるので、言わばすごくデザイナー起点なんですよね。「宝石をこの形にするとすごく輝くから、その輝きが最も反映される指輪の形ってなんだろう」という風に考えて作られていることが多いので。

ただそのカウンターとして、ここ数年はユーザー起点で作られたジュエリーが徐々に求められているように思います。

 

―CADNIはまさにそのユーザー起点の、今までジュエリー業界になかった形のブランドになるわけですね。具体的にはどういった特徴があるのでしょうか?

 

佐藤:製品の特徴としては大きく2つあります。1つは他にないデザインやコンセプトです。これは単に他ブランドで作っていないものを作りたいという訳ではなく、自分だけの個性を込めたものをお届けしたいという想いからです。

 

佐藤:もう1つはカスタムデザイン性ですね。宝石10種類前後から選べるのはもちろんのこと、地金の色合い・質感までカスタマイズオーダーができるようになっています。例えば鏡面仕上げからマット仕上げに変えるだとか、仕上げ方1つでその指輪の表情が変わってくるんですよ。

CADNIでカスタムできる部分はいくつかありますが、どこか1つ変えるだけでも他の人と被らない、全然違う指輪を手に入れることができます。そういった意味では、自分だけの個性を込めたアイテムが欲しいという方に対しておすすめのジュエリーを作ることができているんじゃないかなと思っています。

 

―プロダクトでいうと、「指がぷっくりしない指輪」などネーミングも独特ですよね。

 

佐藤:普通は宝石にまつわるコンセプトが詰まった名前をつけますよね(笑)。「~コレクション」とか。でも私たちは自分たちが作りたいものを作っているというよりかは、お客さまの想いに沿ってジュエリーを生み出しています。だからこそどちらかと言えばお客さまにとってわかりやすい名前の方が良いのではないかと思って、あのようなネーミングでスタートしました。

 

―なるほど。あらゆる角度からお客さまに寄り添ったものづくりをされているんですね。カスタマイズに関して実際お客さまからはどのような声が届くのでしょうか?

 

佐藤:印象深かったのは、息子さん2人の誕生石をそれぞれ付けたリングが欲しいというご依頼ですね。自分の発想にはなかったのですが、「たしかに」と思わされました。

あとは、毎月宝石を付け替えたいというご要望もあったりします。例えば「結婚式に参列するのでこの宝石を着けたい、でも普段はサファイアが好きなのでサファイアを着けていたい」とか、宝石も着けたいものがその時々で変わるみたいで。ただ、実は技術的な制約の関係ですべてのお声に応えられているわけではなく……。それでもなんとか叶えたいという想いで工房の方と思案しています。

 

創業者の佐藤 隆太さん

―ジュエリーも、服のように季節や気分で着け替えられたら魅力的ですね。

 

佐藤:日常って目まぐるしく凄いスピードで変化するものだと思うので、それに合わせるようなプロダクトやブランド体験を提供するにはどうしたらいいか、というところは常に考えていますね。お客さまの声を聞き、それと並行しながら実現に向けて工房さんと頭悩ませるみたいな。これはもしかすると、他ブランドにはあまりない動きなのかもしれません。

 

―CADNIだからこそ、ですね。

 

佐藤:そうですね。あと他ブランドと異なる点でいうと、私が元々ジュエリー業界に携わっていた人間ではないことも1つあると思います。私がもし経験者であれば作りたいコンセプトを元に、デザインもデザイナー起点のものを作ると思うのですが、幸いにもすごくフラットに、お客さまのご要望を汲み取ったジュエリーを作れています。

ジュエリーって元々優れたコンセプトや優れた宝石が主役の業界だと思うんですけど、自分たちにとっての主役はやっぱり着けてきらめくお客さまだと思っているので。お客さま自身が主役になれるブランドにしたいという想いは大切にしています。

 

 

 

特別なあの日ではなく「日常」を支えるジュエリー

―今まで宝石に向けられていた主役というスポットライトをお客さまに向けているんですね。その場合ジュエリーにはどのような想いを込めるのでしょうか?

 

佐藤:CADNIのポイントとして「日常使い」を大切にしています。ジュエリーって特別なシーンで付けるイメージがあるアイテムだと思うんですけど、女性の個性の発揮、ひいてはライフスタイルを考えた時に、特別なシーンというよりも変化していく毎日が少しでも平和なものになればいいな、と。

 

―日常使いですか。

 

佐藤:毎日使う理由みたいなものがリングやジュエリーアイテムにはあるべきだなと思っているんですよ。その毎日使う理由の1つにはもちろんかわいいとか見た目のデザインもあると思うんですけど、プラスで宝石言葉だったり、もしくは誕生石だったりという、そこに込められた意味みたいなものもすごく重要だと思っていて。

お客さまの日々変化する日常の中で、なるべくそこにフィットするようなブランド体験をお届けしたいと思っている感じですね。

 

―日常使いを実現するための工夫などしていらっしゃるのでしょうか。

 

佐藤:やっぱり価格は高くならないように、ということは意識しています。高くても2~3万円台。ジュエリーって10万を超えてしまうと普段使いしたくならないというか、大事に使いたいという気持ちの方が強くなってしまうので。

またサービス面でいうと、2週間お試しいただける試着期間を設けています。日常に寄り添って使っていただくものですから、一定期間CADNIのジュエリーと共に過ごしていただくことで入念に検討いただけたらいいな、と。

 

―なるほど。ブランドイメージとして日常使いを意識している点はありますか?

 

佐藤:既存のジュエリーブランドのイメージは親しみやすいというよりも、どちらかというと憧れの存在だと思うんですよ。ただ一方で私たちは普段使いしてほしいジュエリーを提供しているので、コミュニケーションの方法としても「宝石に詳しい相談相手」のような、ちょっと近いところにいてくれるような存在でありたいと思っています。

 

―ちなみにラインナップはリングのみですよね?リングにはジュエリーの中でも特別な意味を込める非日常性が強いと思うのですが、何か理由はあるのですか?

 

佐藤:そうですね。もちろんそういう側面もありますが、リングって実は毎日着けやすいとの声が多くて。よく伺ってみると、イヤリングやピアスは髪型によっては隠れてしまいますし、ネックレスも服装によって合う/合わないが分かれてしまいます。

 

佐藤:しかし、リングはこだわりや個性が指元できらめいて、常によく見えますし、使い勝手の良さからずっと着けていられるとのことで。プロポーズや結婚の際のリングは、既に「憧れのブランド」があると思うんですが、それらは「もらいたいジュエリー」であって、「自分らしさを表すジュエリー」とは少し意味合いが異なると考えています。

朝起きて、身支度をして、「今日も頑張るぞ!」と。その時手に取るものになるのが、CADNIの目指す姿です。

Text by 5PM編集部

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キャドニ / カスタマイズオーダージュエリー
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